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ドリトル先生と山椒魚

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第二幕その八

 先生は動物の皆と一緒に日笠さんに案内してもらう感じで動物園を見て回りました。午前中はたっぷりそうしてです。
 午後はお昼ご飯の後で論文を書きます、その時に皆は先生に尋ねました。
「両生類のコーナーはわかるけれど」
「他の生きものも見て回ったね」
「動物園全体をね」
「そうしたね」
「またどうしてなの?」
「どうしてそうしたの?」
「両生類も生態系、自然の一部だからだよ」
 先生は皆に論文を書きつつ温厚な笑顔でお話しました。
「それでだよ」
「ああ、そうだね」
「言われてみればそうだね」
「両生類も同じだね」
「自然の中にあるよ」
「だから他の生きもの達と深く関わっているからね」
 それ故にというのです。
「日笠さんに動物園全体を案内してもらってね」
「それでだね」
「動物園の生きもの全体を見たんだね」
「そうしたんだね」
「今回は」
「自然は本当にそれぞれの生きものそれに植物が密接に関係し合っているからね」
 先生は言いました。
「一つの種類だけで存在出来ないよ」
「そうだよね」
「それは絶対だよね」
「密接に関わり合っていて」
「それで生きているから」
「全体を見て学ぶ」
「先生もそうしたのね」
 皆も納得しました。
「流石先生だね」
「両生類だけを見ない」
「全体を見るなんてね」
「よくわかっているよ」
「時間もあったしね」 
 このこともあったというのです。
「そうしたよ」
「時間だね」
「それもあるんだね」
「時間があるとね」
「それだけで有り難いね」
「そうだよ、時間はね」
 これはというのです。
「本当に大事だよ」
「全くだね」
「時間があるかないか」
「そのことは重要だよ」
「現実的な問題としてね」
「時間があれば出来ることもね」
 それもというのです。
「時間がないと出来ない」
「時間が味方かどうか」
「即ちあるかないか」
「それって大事よ」
「何よりもね」
「若しもだよ」
 先生は皆にさらにお話しました。
「僕に時間がなかったらオオサンショウウオのことだって」
「動物園に協力出来なかったね」
「日笠さんのお願いに応えられなかったね」
「例え先生がそうしたいと思っても」
「無理だったよ」
「そう、時間があるししかもね」 
 それに加えてというのです。
「僕自身健康だしね」
「先生確かに健康だね」
 ホワイティが見てもです。
「顔色もいいしね」
「身体の動きもしっかりしているわ」 
 ポリネシアも言います。 
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