| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

X ーthe another storyー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八話 記憶その十四

「三人そして皆とな」
「僕達とですか」
「笑いたい、天の龍が七人いるなら」
「そうであるならですか」
「七人共だ」
 まさにというのだ。
「生きてな」
「そうしてですか」
「生きよう、笑顔でな」
「そうなる様にしていきますね」
「絶対にな」
「ほなわいも生きる様にせんとな」
 空汰は神威の決意を聞いて微笑んで述べた。
「やっぱりな」
「貴方は死ぬ運命だったわね」
「そうじっちゃんに言われたけどな」
 嵐に応えて話した。
「じっちゃんも実際は絶対やないって言ってたし」
「それでなのね」
「これからもな」
 まさにというのだ。
「最善を尽くしてな」
「そのうえで」
「そや」
 そしてというのだ。
「嬢ちゃんとも他の皆ともな」
「生き残って」
「まだ親睦深めるパーティーしてへんけど」
 それでもと言うのだった。
「戦いが終わったらな」
「もう一度なのね」
「しよな」
 そのパーティーをというのだ。
「是非な」
「では私も」
 嵐も微笑んで述べた。
「生きる様にするわ、そして貴方を死なせることもね」
「せんか」
「何があってもね」
「そう言ってくれたら嬉しいわ、ほなな」
「ええ、桃生きるさんのお家をお借りして」
「一緒にな」
 天の龍の仲間内でというのだ。
「パーティーしよな」
「そうしましょう」
 こうした話もしてだった。
 空汰が中心となってパーティーの準備を進めていった、空汰は封真にも連絡をして許可を申し出たが。
 封真は笑顔でだ、電話の向こうの空汰に答えた。
「何時でもいい」
「そう言ってくれるか」
「うちは時期によってはお祭りの場所も提供するからな」
「それでか」
「お花見の様なものだな」
「大体な」
 空汰はその通りだと答えた。
「そんなところや」
「それなら別に構わない」
「ほなな」
「神社の境内ならな、お勧めは木の傍か」
「木の?」
「神威がよく知っている木だ」
 封真は微笑んで話した。
「その下で楽しめばいい」
「お花見やなくて木見やな」
「ははは、そうなるな」
 封真は空汰の今の話に笑って応えた。
「言われてみれば」
「そやな」
「ならそのだ」
「木見をか」
「楽しんでな」
 そうしてというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧