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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう

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3-4

 遠慮して、しぶしぶ付いてきているななのちゃんを連れて、子供服売り場を見て、黒っぽいけど厚手の生地で花柄が可愛いワンピースとベルト付きの黒靴にソックスを選んで揃えた。そして、髪の毛を留めるリボン飾りも・・。その場の着替えルームを出てくると

「シュウ君 なな こんなの初めて 変じゃぁない? 可愛いのー?」

「あぁ 可愛いよ とっても 似合うじゃあないか」と、僕が応えると、とたんに笑顔になって、その場でスカートを広げて回って見せていた。僕は、その可愛い笑顔にホッとしていたのだ。

 駅ビルの上にあるレストランに向かっている時、彼女は僕の腕にまるですがりつくようにして歩いていた。京都タワーが窓越しに見えるレストランに入って席についたのだが、彼女は

「うー 嫌 こっち」と、僕の隣の椅子に移ってきて肩を寄せてきていた。

 僕は、ビールを飲んでいたのだが、ななのちゃんはジュース類も要らないと言って、お水を飲んでいたが、いろんな料理を頼めるので感激しながら食べていたのだ。

「おいしいよー こんなの初めて ななは シュウ君にこんなの作れるようになりたいなぁー」

「うふっ そうかい 大きくなったらな 期待してるよ」

「だいじょうぶぅー 来年は中学生だよ」

 食事の後は、辺りが暗くなってスカイウォークを歩いた。ななのちゃんは僕の腕を抱き抱えるように歩いていて

「すごい きれい すごいねー ねぇ ここって恋人同士で来るみたいやねー 私達もそう見られてるのかなー」

「それはないと思うけどー ななのちゃんが可愛いんで 振り返る人もいるかなー」

「そう? ななね こんなに幸せなことって良いんだろかーぁ サンタさんも羨ましがってるよネ きっと」

 それから、大階段のネオン飾りを見て、帰りの電車に乗った。

「シュウ君 ありがとう なな 本当に幸せ! 生まれて初めて こんなにうれしかったことなかったんだ」

「そうか 喜んでくれて 良かったヨ」

「私のサンタさんはシュウ君なんだネ」

「そうかい? 恋人じゃぁないんだ」

「そんなことないよ シュウ君が子供扱いするんやんかぁー ななは・・」

「まぁ 可愛い妹みたいなもんだよ 僕にとっては」

「すぐ はぐらかすぅー そうだ 私 こんな恰好で帰るわけにいかんやんかー シュウ君チで着替えさせてーなー」

「そうかー 疑われちゃうなー でも せっかく可愛いのにネ また 帰り遅くなるけどいいの?」

「うん 嫌味言われるだけやー」

 部屋に入るとベッドのほうで来ていたワンピースを脱ぎ出して、ついでに買った起毛のオーバーパンツも脱いで、僕に向かって

「シュウ君 明日 これ お洗濯に来るから置いて帰るネ お母さんに見つかるとヤバイから」と、キャミソールは着ていたものの下は前のところに赤いリボンのついた白いパンツのままだった。

「あぁー うん まぁ 隅のほうに置いときなよ 早く、着ろよ 寒いだろう」と、言ったけど、子供とはいえ、こっちがドキドキしていた。

 あまりにも、遅くなったので、断ってる ななのちゃんを言い聞かせて、近くまで送っていったのだった。 
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