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ドリトル先生とタキタロウ

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第十二幕その二

 帰りは飛行機で神戸まで戻りました、先生はその足で皆と一緒にお家に入りました。そうするとでした。
 トミーと王子が待っていて迎えてくれて言ってきました。
「サラさんが来週に来られるそうです」
「日本にね」
「今回もご主人のお仕事に付き添って」
「それでここにも来るそうだよ」
「あれっ、そうなったんだ」
 先生は二人のお話を聞いて少し驚きました。
「また急だね」
「はい、急にです」 
 トミーは先生に答えました。
「お仕事で行くことが決まったそうで」
「そうなんだね」
「それで、です」
「来週来日してだね」
「こちらにも来られるそうです」
「わかったよ、しかしサラもよく日本に来るね」 
 先生はしみじみとして言いました。
「本当に」
「そうだね」
 王子は先生のそのお話に頷きました。
「何ヶ月に一回は来てるね」
「三ヶ月か四ヶ月でね」
「そうだよね」
「そのせいか最近日本語が上手になったそうだよ」
「日本によく来ているから」
「それでだね」
「そうらしいよ、日本語は難しいけれどね」 
 それでもというのです。
「かなり身に着いてきたそうだよ」
「日本語の難しさはかなりだね」
「そうよね」
 チープサイドの家族も言います。
「いつも思うけれど」
「こんな難しい言葉ないよ」
「他の言葉と文体違うしね」
 トートーはこのことを指摘しました。
「英語や中国語と」
「しかも文字三つもあるわ」
 ガブガブはこのことを言いました。
「漢字に平仮名、片仮名って」
「こんな言葉他にないから」
 ポリネシアも言います。
「物凄く難しいわ」
「こんな難しい言葉他にないよ」
 ホワイティが本気で言いました。
「もうね」
「こんな言葉あるんだってね」
 ジップは首を傾げさせて言いました、
「最初驚いたよ」
「悪魔の言語って言われてるらしいね」
 チーチーは言いました。
「あまりにも難しくて」
「実際に難しいよ」
 老馬もこう言います。
「日本語は」
「難し過ぎて学ぶにも大変だよ」
 こう言ったのはダブダブでした。
「しかも新しい言葉もどんどん出て来るし」
「先生もそうだけれど」
「サラさんもよく覚えられたね」 
 オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「他の人達もね」
「そうだよね」
「僕も覚えるのに苦労したよ」
 王子も言ってきました、皆今はお家の居間でお茶を飲みながらくつろいでいます。その中でお話をするのでした。
「日本語は」
「そうだね、難しくて」
「あまりにもね。中国語の方がずっと楽だよ」
 学ぶにはというのです。
「文字が違うだけで一種類しかないからね」
「漢字だね」
「そうだからね」
「そう、本当にね」
 それでというのです。 
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