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おぢばにおかえり

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第七十二話 キャンバスライフその六十三

「中にはです」
「そうした作品もあるの」
「そうなんです」
「それで新一君読んだのね」
「僕は中学の時に読みました」
 その時にというのです。
「走れメロスが授業に出て」
「その時になのね」
「読みまして」
「それで知っていて」
「あの人達のお話を聞いて最低と思いながら」
 それと共にというのです。
「この作品思い出しました」
「そうだったのね」
「だから余計になんですよ」
「ああいう態度なのね」
「それを止めるべきですね」
「ええ、幾ら何でもね」
 嫌い過ぎだからです。
「にくい、うらみ、はらだちはね」
「八つのほこりのうちの三つですね」
「その三つが新一君は強過ぎるから」
 それで、です。
「人を嫌い過ぎて怒り過ぎると健康にもよくないわよ」
「病は気からですね」
「落ち込むと病気になるし」
 このことは本当にあります、実際に物凄く落ち込んでそこから身体を壊してしまった人も見てきました。
「それでね」
「怒り過ぎてもですね」
「嫌い過ぎてもね」
「身体が悪くなるんですね」
「心が病むと」
 そうなるとです。
「身体もそうなるから」
「注意しないといけないですね」
「そういうものだからね」
 それで、です。
「本当に気をつけてね」
「そうしていきます」
 新一君も約束してくれました、そうしてです。 
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