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夢幻水滸伝

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第二百八十七話 二つの切り札その二

「五人にな」
「そうしますね」
「そしてこっちはな」
 東はというのだ。
「わしと自分でな」
「二人で、ですね」
「攻めてな」 
 そうしてというのだ。
「勝つで」
「わかりました、では」
「暫く陸の方頼むで」
「攻撃は、ですね」
「わしが海戦に勝ってな」
「海と空からの攻撃を行って」
「そのうえでや」
 まさにというのだ。
「攻めるんや」
「そうします」 
 確かな声でだ、ジェーンは頷いて答えた。
「攻めるにしてもですね」
「迂闊に攻めるとな」
「損害を出すだけですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「慎重にな」
「攻めますね」
「それは頼むで、まずはな」
「時を待つことですね」
「攻められるな、攻める時は躊躇なく徹底的にやが」
 そうして攻めるものだがというのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「その攻める機を待つこともな」
「戦ですね」
「何も考えへんで攻めてもな」
 その様にしてもというのだ。
「損害ばかり出してや」
「負けるだけですね」
「そや、敵もアホやない」 
 メルヴィルは強い声で言い切った。
「そやからや」
「要衝の運河地帯に防衛ラインを敷いてますね」
「そして水軍も用意してる」
「左様ですね」
「しかもその水軍はな」
 こちらの戦力はというのだ。
「結構な規模や」
「そして将兵の質もですね」
「ええ、侮れん」
「強いですね」
「伊達にバイキングやないわ」
 ホーソーンの職業のことをここでも話した。
「運河の守りも見事やが」
「水軍の方もですね」
「強い」
 そうだというのだ。
「ほんまにな」
「そやからですね」
「油断せずにな」
「僕ちん達の水軍の二つの切り札もですね」
「用いてな」
 そうしてというのだ。
「勝つで」
「そうですね」
「ここはな、ほなな」
「これよりですね」
「水軍の方に行く、旗艦の戦艦ニュージャージーにおるからな」 
 この艦にというのだ。 
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