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ドリトル先生とタキタロウ

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第十幕その十一

「そうしようかな」
「そうだね」
「河童といえば胡瓜だし」
「それじゃあね」
「若し河童がいたら」
「胡瓜を置いていようね」
 皆も先生のお話に頷きました。
「河童がいたら」
「本当にその時は」
「そうしましょう」
「河童の為にね」
「是非ね」
 こうお話してでした。
 先生は山の方も見ました、今度は緑を見て言うのでした。
「河童だけじゃないね」
「ここにいそうな妖怪は」
「山が深いし」
「それじゃあね」
「他の妖怪もいておかしくないね」
「そう思ったよ、東北の妖怪も面白いから」
 それでというのです。
「会ってお話が出来たらな」
「それならだよね」
「嬉しいよね」
「妖怪とも会えてお話出来たら」
「それが出来たら」
「妖怪も素敵な存在だからね」
 先生はにこりとしてお話しました。
「人や生きものそして妖怪も一緒にいるのが」
「それがだよね」
「日本だよね」
「日本の一面だよね」
「妖怪も一緒にいるのが」
「その区分があまりなくてね」
 そうしてというのです。
「家族の様に共存しているね」
「日本はそうしたところあるね」
「妖怪がとても身近にいて」
「自然の中に普通にいる」
「そうした国だね」
「妖怪は自然そのものと言うしね」 
 こうもお話するのでした。
「それと共に街にもいるね」
「そうそう、日本の妖怪は」
「街にもいるね」
「人と人の中に」
「お静さんだってそうだし」
「そして山には特にいて」
 日本の自然の中にというのです。
「今ここにいても思うね」
「妖怪がいるんじゃないか」
「それも至るところに」
「そうね」
「そうだね、妖怪は怖い存在じゃないし」
 狼と同じくというのです。
「親しめばいいよ」
「そうよね」
「妖怪についても」
「自然と親しんで」
「それと共にね」
「妖怪に親しめばいいよ」
 こうお話するのでした。 
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