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ドリトル先生とタキタロウ

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第十幕その八

「悟りを開くのならね」
「皆一緒?」
「皆でかな」
「悟りを開くんだ」
「そうなろうね」 
 こうお話するのでした。
「僕達はいつも一緒にいるからね」
「うん、そうなろうね」
「是非ね」
「トミーも王子も一緒にね」
「皆で悟りを開こうね」
「そうなろうね」
 こうお話するのでした、一服しながら。
 そして今度は一時的に捕獲した湖のお魚を水槽の中に入れて見ました、そのうえで一緒に見ている皆にお話しました。
「どのお魚も健康状態は悪くないね」
「食べものが豊富にあって」
「水質も悪くない」
「そういうことだね」
「食べものがないと痩せてね」
 そうなってというのです。
「水質が悪いとね」
「健康じゃないわ」
「どうしてもそうなるね」
「どうしても」
「棲息している数も種類も多いし」 
 健康状態だけでなくというのです。
「これはね」
「いいね」
「そうだね」
「そうした状況だね」
「これはいいよ、こうだとね」 
 それならというのです。
「この状況を維持しないとね」
「環境を守る」
「そうしないと駄目だよね」
「皆が努力して」
「湖とその周りを汚さない様にして」
「乱獲もしない様にして」
「そうだよ、乱獲もね」
 今度はこの問題をお話するのでした。
「環境に深刻な影響を与えるからね」
「乱獲された生きものが減ったりいなくなったら」
「それだけで環境破壊になるからね」
「生態系のバランスが崩れて」
「そうなるから」
「僕はニホンオオカミを発見したけれど」 
 奈良県と和歌山県の境でのことです。
「このことはお話しているね」
「うん、日本でニホンオオカミがいなくなって」
「主にジステンバーのせいで」
「それで山の生きものが増え過ぎて」
「食べものが少なくなって畑に出て」
「それで荒らしてるんだね」
「食べてね。日本の獣害は深刻でね」
 農業におけるそれはです。
「猟師の人もそういないしね」
「日本って銃の規制厳しいしね」
「それも世界一かもっていう位に」
「猟師さんもそうそうなれないし」
「しかも農村だと高齢化が問題になっていて」
「猟師さんもお年寄りばかりで」
「少なくなっているわね」
 皆も言います。
「だから余計にだね」
「日本の農業では獣害が深刻で」
「どうにかしないといけない」
「そうした状況だね」
「そうだよ」
 実際にというのです。 
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