| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生とタキタロウ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十幕その七

「何時か悟りを開いたりするね」
「そうしてだよね」
「仏様になって」
「その輪廻からも脱却する」
「そうなるね」
「そうなってもね」
 輪廻、生まれ変わりから脱却してもというのです。
「終わりじゃないからね」
「仏様になっても修行するね」
「弥勒菩薩さんなんかそうだね」
「五十六億七千万年後に備えてね」
「この世の全てを救う為に」
「そうしているんだったね」
「お釈迦様でもだね」
 先生は仏教を開いたこの仏様のお話もしました。
「そうだね」
「悟りを開いても修行していたね」
「ずっとね」
「まさに入滅する時まで」
「そうしていたね」
「それで今もだよ」
 入滅してからもというのです。
「修行を続けているよ」
「そう考えていると」
「努力は無限だね」
「ずっと続けるものね」
「そうしていけば成長出来るわね」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「僕達は無限に成長出来るから」
「努力していくことだね」
「心を磨くという意味でも」
「そうしていくものだね」
「そう思うよ、僕も人のこと言えないけれどね」
 そこまで立派ではないというのです。
「けれどね」
「いや、先生紳士だし」
「とても穏やかで優しいし」
「絶対に感情的にならないし」
「公平で偏見もないしね」
「立派な人だよ」
 皆でその先生に言います。
「謙虚で毎日学問に励んで」
「奇麗好きだし」
「先生はとてもいい人だよ」
「むしろそう言うことがね」
 自分は大したことがないと謙遜してというのです。
「いいよ」
「日本で言う天狗になっていないからね」
「凄くいいと思うわ」
「それだけでね」
「全く違うわよ」
「そうだといいけれどね」
 皆の言葉を受けて言うのでした。
「本当にね、じゃあ皆にそう言ってもらえる様に」
「これからもだね」
「その為にもなのね」
「先生は努力していくんだね」
「そうするのね」
「そうしていくよ」
 こう皆に答えました。
「僕もね」
「先生がそう言うならね」
「私達も同じよ」
「これからも努力していくよ」
「色々いいことをしていいことを聞いてね」
「いいことを考えてね」
 その様にしてというのです。
「心を磨いていくよ」
「先生と一緒にね」
「そうしていくよ」
「そうしようね。僕はキリスト教徒だけれど」
 それでもと言う先生でした。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧