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八条学園騒動記

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第六百八十五話 大食を前面にその九

「そうだね」
「そうしたお料理もよ」
「紹介していくんだね」
「そうしましょう、カナダの中華料理とかね」
「和食もだね」
「カレーだって」
 メアリーはこの料理も出した。
「あるでしょ」
「カナダにだってね」
「カレーは日本が有名でね」
 この料理がというのだ。
「色々なものがあるけれどね」
「日本のカレーはかなりだよね」
 トムもそれはと答えた。
「実際に」
「そうでしょ」
「ビーフカレーだけでなくて」
 これが基本でというのだ。
「チキンカレーにポークカレーもあって」
「甘口、中辛、辛口ってね」
「それでだよね」
「海老フライやカツカレーもあるでしょ」
「ソーセージも使うしね」
 カレーの食材にというのだ。
「他にもあるよね」
「ハンバーグも使うわね」
「シーフードカレーもあるね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「カレーだけでよ」
「一つの分野になってるね」
「お料理のね」
「ラーメンもそうだしね」
「どっちも凄いけれど」
 メアリーはさらに話した。
「いやあのバリエーションはね」
「凄いよね」
「カレー一つでもね」
「カナダだとあれだよね」
 トムは残念そうに言った。
「カレーっていうとね」
「カレーだけね」
「牛肉とお野菜使って」
 食材にだ。
「ルーをご飯にかけてね」
「はい終わりよね」
「甘口も辛口もなくて」
 そうした味の区分もというのだ。
「チキンとかポークとか」
「お肉の区分もないわね」
「隠し味なんてね」
 カレーによく使われるそれはというのだ、この時代においても日本ではカレーにはこれは欠かせないものだ。
「まして薬味なんて」
「ないわね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「カレーっていうとね」
「ただのカレーよ」
「他にはないね」
「全くね」
「カツカレーなんてね」
 シッドはしみじみとしてこのカレーの話をした。
「カナダだとね」
「全くでしょ」
「うん、発想すらだよ」
 その段階でというのだ。
「ないよ」
「そうしたものよね」
「あの美味しさは暴力的だけれど」 
 カツカレーのそれはというのだ。
「それもね」
「カナダにはないわよ」
「そうなんだよね」
「もうカナダっていうと」
 それこそというのだ。 
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