| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生とタキタロウ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八幕その十二

「ビワコオオナマズのままだろうね」
「琵琶湖に行った時に見た」
「あの鯰だね」
「八条学園の水族館にもいるし」
「あのお魚なのね」
「そうだろうね、タキタロウはおそらく七十センチ位だね」
 今も魚群探知機を見つつお話します。
「実際に今の反応もそれ位だよ」
「水深三十メートルから五十メートル位にいて」
「何匹かいるけれど」
「それ位の大きさなんだ」
「そうなのね」
「そうだよ」 
 皆に見ながらお話します。
「この反応はね」
「未確認の生きものって色々なお話が出るね」
「外見や大きさについて」
「そして生態系についても」
「何かと」
「そうだね、噂になって」 
 そうなってというのです。
「噂は広まるにつれ尾ひれが付くからね」
「お話にね」
「そうなるからね」
「噂ってのは」
「あっという間に広まって」
「そこで尾ひれが付いていくね」
「そこで外見や大きさや生態がね」  
 それがというのです。
「物凄いことになるんだ」
「それは昔からだね」
「そうだよね」
「人の常の一つだね」
「このことも」
「そうだよ、そしてね」
 それにというのです。
「実際の姿は全く違うからね」
「噂の常で」
「生きものについてもよね」
「未確認動物についても」
「本当にね」
「そうだからね」
 先生は皆にお話しました。
「よく調べて見極めることだよ」
「タキタロウについても」
「それでネッシーについてもそうで」
「他の未確認動物も同じで」
「何でもよね」
「ちゃんと調べて見極めることだね」
「それが学問だよ、間違っても噂を鵜呑みにしたらいけないし」
 それにというのです。
「イエロージャーナリズムの煽動なんかにはね」
「絶対に乗ったらいけないね」
「それで憎しみを煽られるとね」
「取り返しのつかないことをしてしまうわね」
「そう、悪人も世の中にいるからね」
 だからだというのです。
「気をつけないとね」
「そうだよね」
「悪人も生粋のものになるとね」
「どんなことも平気でして」
「それで悪事がばれてもね」
「本当の悪人は悪事はばれないと全く平気でね」 
 それでというのです。
「ばれても訴えられないと平気で責任なんかね」
「取らないよね」
「イエロージャーナリズムも同じね」
「そうだよね」
「それで訴えられてもね」
「どんな手を使っても法の裁きを逃れようとするね」
「そうした手合いに騙されたら駄目だよ」
 先生は言いました。
「だから自分でよく調べることだよ」
「全くだね」
「どんなことでもね」
「自分でよく調べて見極める」
「そうしないとね」
「それもまた学問だからね」 
 先生は皆に船の上でお話しました、船にある魚群探知機には今もタキタロウのものと思われる反応が幾つもあります。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧