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ドリトル先生とタキタロウ

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第八幕その七

「悪い人卑しい人と親しくして」
「悪いこと卑しいことばかりしているとなるね」
「そしてそうした悪人が生粋の悪人だね」
 老馬は理解したお顔になっています、そのうえでの言葉です。
「生まれついてじゃなくて」
「赤ちゃんから悪人なんて有り得ないよ」 
 先生は断言しました。
「そんなことはね」
「そうだよね」
「泣いてるか寝てるばかりで」
「そんな赤ちゃんが悪人か」
「そんな筈がないよ」
「それは人生で決まるんだ」
 その人のです。
「だから極悪人はね」
「まさに悪い生き方をしてきた」
「それでなるものね」
「ヤクザ屋さんも悪いことばかりしてるから悪人になるし」
「そうなるのね」
「そう、そして悪人はね」 
 世の中にいるそうした人達はです。
「人の憎しみを煽ったりするからね、偏見も」
「さっきお話したタブロイド紙とかだね」
「イエロージャーナリズムと呼ばれる」
「そんな人達だね」
「そして自分達の思う通りに動かしたりするんだ」
 人の憎しみを煽ってというのです。
「そうするからね」
「注意が必要だよね」
「煽る人って本当にいるし」
「アジテーターて言うけれど」
「世の中いるね」
「平気で嘘を吐く人もいるからね」
 だからだというのです。
「気をつけないとね、そして憎しみに心を支配されたら」
「もうその時は」
「復讐鬼になって」
「攻撃し続けて」
「その結果として」
「今お話した様にいい結末にはならないよ」
 決してというのです。
「そうだよ」
「例え相手が悪人でも」
「許せないと思っても」
「駄目なんだね」
「悪人は必ず裁きを受けるよ」
 そうなるというjのです。
「神様は見ているからね、それに普通の人は悪人と見たら近付くかな」
「そうだね」
「その通りだね」
「訴えることもするね」
「そうよね」
「法律で裁かれずとも」 
 それでもというのです。
「誰も近寄らなくなって糾弾するからね」
「同じだね」
「法律に触れることしていなくても」
「それでもだね」
「神様が見ているから」
「同じだよ、だから悪人を攻撃し続けることはしなくていいんだ」 
 憎しみに心を支配されてです。
「覚えておいてね」
「うん、わかったよ」
「憎しみには気をつけることね」
「復讐鬼になったらいけないわね」
「そうなったら」
「人間はね。人が変わったならそれでいいとね」
 そう認識してというのです。 
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