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神々の塔

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第三話 準備を整えその一

                第三話  準備を整え
 綾乃達十人の十星連合の神星の者達は神々の塔に入りそこを踏破する準備を進めていった、そのん中で。
 綾乃は夕食の場で酒を飲みつつ仲間達に言った。
「準備は順調やけど」
「それはええことや」
 リーが応えた、今日の夕食はハンバーグとサラダにコーンポタージュ鮭のフライそれにバターライスといったものだった。
「十人全員がそうでな」
「そやね、ただな」
「ただ?」
「問題は塔までどうして行くか」
 綾乃は白ワインを飲みつつ言った、今日の酒はこれだった。
「それがや」
「ああ、そのことか」
「移動の術やとな」
「一気にな」
「塔まで行けるけど」
 術を使えばというのだ。
「そう出来るけど」
「それやとな」
「気力を使うさかい」
「塔に入ってからの戦いに支障が出かねんな」
「塔の中のことはわかってへんことも多いさかい」
 だからだというのだ。
「出来るだけな」
「気力は使いたくないな」
「そう思うさかい」
 こうリーに話した。
「そやから」
「ここはやな」
「どないしよか」 
「それな、そやったらな」 
 リーは綾乃の考えを聞いて言った。
「ここは道具使ってな」
「それでやね」
「行こうか」
「道具やね」
「移動の指輪なりな」
 そうした道具をというのだ。
「使ってや」
「それでやね」
「もうな」
 それこそというのだ。
「気力を使わへんで」
「それでやね」
「一気にや」
「移動して」
「塔に入ろうか」
「そうするんやね」
「神々の塔は地下世界にあってや」
 芥川も言ってきた、ハンバーグを中心に食べている。
「そこまで行くことになるが」
「うち等が今いる日本の都から距離あるね」
「チベットやブータン、北極や南極から地下世界に行ってや」
「そのお臍と言われる部分に行くことになるけど」
 そこに神々の塔があるのだ。
「空船を使っても」
「一ヶ月近くはや」
「かかるさかい」
「出来る限りな」
「今回は時間かけたないわ」
「そや、政がある」
 シェリルは自分達がすべきことを話した。
「そやからな」
「長い間ここを留守には出来へんね」
 綾乃は真面目な顔にして述べた。
「やっぱり」
「現実としてな」
「そやね、太宰君がおっても」
「長い間留守を任せるとな」
「負担がかかるわ」
 どうしてもというのだ。 
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