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ハッピークローバー

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第六十二話 青く奇麗な海を観てその九

「それの代わりよ」
「デザイン的に同じだしね」
「ビキニだと特にね」
「それで水着はなのね」
「実はね」
 これがというのだ。
「下着なのよ、まあ本物の下着もね」
「アイドルの写真集あるわね」
「昔は相当攻めてないとなかったらしいけれど」
 アイドルの下着姿がある写真集はというのだ。
「今は結構ね」
「普通よね」
「結局水着も下着もね」 
 どちらもというのだ。
「お肌に直接着けて」
「露出多くて」
「身体のライン見せてね」
 その様にしてというのだ。
「使われるから」
「その使われるっていうのがね」
「詳しく言わないけれどね」
「生々しいわね」
「けれど何の為にあるか」 
 アイドルの写真集がというのだ。
「グラビア自体がね」
「使われる為ね」
「奇麗とか可愛いは奇麗ごとで」
 それに過ぎずというのだ。
「やっぱりね」
「その為にあるのね」
「それでブルマもよ」
 この服もというのだ。
「ショーツのままのデザインでね」
「露出多くて」
「太腿丸出しで」
 そうしてというのだ。
「いやらしいデザインでお尻のラインだってね」
「丸出しね」
「だからよ」
 そうしたものだからだというのだ。
「もうね」
「浴衣の下に着ていても」
「こっちもこっちでね」
「刺激的なのね」
「だからあれは今なくてね」
「よかったのね」
「そう思うわ」
 一華は心から思って答えた。
「ブルマなんて穿けないわよ」
「あれ穿いて人前に出られないわよね」
「あんたもでしょ」
「私泳ぐ時は水着を着るけれど」
 それでもと言うのだった。
「体育の時に下着のままなんてね」
「しないでしょ」
「レオタードだってよ」
 こちらの服もというのだ。
「バレエも新体操もしないけれど」
「そうしたのする時だけね」
「ええ」 
 一華に一言で答えた。
「そうした芸術やスポーツをする時だけで」
「他の時はよね」
「絶対にね」
 何があってもというのだ。
「しないわよ」
「そうよね」
「だからブルマもね」
「穿かないでしょ」
「もう半ズボンやスパッツがあるし」
 体操服の下にはというのだ。
「そっちを穿くわ」
「私だってよ」
「それがいいわね」
「ええ、ブルマがなくなってよかったわ」
 一華はしみじみとした口調で言い切った。 
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