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八条学園騒動記

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第六百八十二話 マイナー国家の中のマイナー国家としてその十四

「かからないでしょ」
「あれこれ喋ってね」
「飲んで食べても」
 その様にしてもというのだ。
「流石にね」
「二時間なんてね」
「かからないわよ」
「そうだよね」
 シッドもそれはと答えた。
「僕もそう思うよ」
「皆そう思うわね」
「連合だとね」
「とてもね」
「かからないよ」
「実はね」
 ここでメアリーはこうも言った。
「食べる量も飲む量もね」
「連合の方が多いね」
「あっちは少食なのよ」
 エウロパはというのだ。
「それもかなりね」
「連合と比べたら」
「それで連合軍の人達も言われたのよ」
 彼等もというのだ。
「バイキングみたいだって」
「あまりにも食べるから」
「何でもバイキングはね」
 その彼等はというのだ。
「物凄く食べたそうなの」
「そうだったんだ」
「あんまり食べるから」
 バイキング達がというのだ。
「欧州全体が食糧危機になったとかね」
「言われてるんだ」
「流石にそれは誇張だったと思うけれど」
 幾ら暴れ回って欧州を席巻したとしてもその数は少なくしかも定住もしていないバイキング達が幾ら食べてもだ。
「食べたことはね」
「事実なんだ」
「シェークスピアが言うには」  
 このあまりにも有名な戯作家がというのだ。
「木一本分の林檎とか羊一頭とか」
「それは幾ら何でも」
「ないわね」
 言うメアリー自身否定した。
「流石に」
「そうだね」
「シェークスピアだから」
 この劇作家故にというのだ。
「あの人やたら大袈裟に言うから」
「そういえばそうだね」
 トムもそれはと頷いた。
「あの人って」
「だからこれもね」
「オーバーに言ってるね」
「けれどかなり食べたのは事実らしくて」 
 大柄でしかも常に船を漕ぎ戦っている、それではだ。
「連合軍の人達もね」
「あっちから見たら大きいし」
「しかも身体動かす人達だから」
 軍人だからだというのだ。
「連合の人達の中でもかなり食べるから」
「バイキングみたいに言われたんだ」
「そうなの」
 これがというのだ。
「どうもね、けれど連合の人達って」
「かなり食べるね」
「それは事実よね」
「マウリアの人もそう言ってるね」
 エウロパの者達だけでなくだ。
「カレー、カリーだね」
「それだってね」
「マウリアの人達の倍は食べるって」
「そうね。けれど私達はどうかしら」
「カナダ人は」
「今そのことが気になったけれど」
 どうにもというのだ。
「ちょっと動画で聞いてみようかしら」
「作って食べる時にそうしてみる?」
「そうしようかしら」   
 メアリーはふと思った、それでだった。
 次に作る動画で実際に視聴者達に聞いてみてコメントで書いて欲しいとお願いした。すると思わぬ事態になったのだった。


マイナー国家の中のマイナー国家として   完


                   2022・9・2 
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