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ドリトル先生とタキタロウ

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第五幕その二

 皆にホットミルクティーを出しました、魔法瓶の中にあります。
「これを飲もう」
「あっ、紅茶だね」
「熱い紅茶を飲んでね」
「それを飲んで温まろう」
「そうしながら調査をしよう」
「そうしようね」
 笑顔で言ってです。
 先生はご自身も紅茶を飲みました、熱くてしかもミルクとお砂糖で普通の紅茶よりも温まるそれをです。
 飲んで実際に温まりました、そのうえでです。
 先生はまずは水質調査をしました、今回はすぐにできるものでしたが。
「うん、水質はいいね」
「そうなんだ」
「湖の水質はいいんだ」
「そうなんだね」
「うん、本当にね」
 実際にというのです。
「いいことだよ、ただね」
「ただ?」
「ただっていうと」
「何かあるんだ」
「確かに水質は奇麗に越したことはないけれど」
 それでもというのです。
「奇麗過ぎても駄目だからね」
「ああ、そうらしいね」
「日本人やったのよね」
「川や海が汚いから奇麗になる様にしたら」
「奇麗になり過ぎて」
「かえって生きものが暮らしにくくなったんだね」
「こんなこともあるんだってね」
 先生は首を傾げさせつつ言いました。
「僕も驚いたよ」
「奇麗にするっていいことなのに」
「それが過ぎたらかえって駄目だって」
「それがわかるなんてね」
「日本人もよくやったね」
「そこまで」
「全くだよ、瀬戸内海の汚染が酷いので対策を徹底したら」
 そうしたらというのです。
「奇麗になり過ぎてね」
「かえって生きものが暮らしにくくなって」
「生態系に影響が出たのよね」
「汚かった時とはまた別に」
「そうなったんだね」
「そうだよ、だから奇麗にするにも程々だね」
 極端はよくないというのです。
「やっぱりね」
「そうだよね」
「そのことは頭に入れておかないと」
「さもないとかえってよくないからね」
「そうだね、考えてみれば消毒し過ぎてね」
 そうしてというのです。
「雑菌を殺して役に立つ菌までになるから」
「そうなるからね」
「かえってよくないのよね」
「考えてみればね」
「身体でもね」
「そうなるからね」
「だからよくないよ」
 先生は気付いたお顔になって言いました。
「かえってね」
「そうだよね」
「身体でもそうだし」
「湖でもよね」
「そちらもね」
「そう、だからね」
 それでというのです。 
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