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ハッピークローバー

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第五十三話 夏祭りその九

「言わないわ」
「それじゃあよ」
「まあそれが一華らしいのは確かね」 
 富美子は頷く顔と声で述べた。
「それで間違ってもないわ」
「じゃあいいわね」
「ええ、ただその時やっぱり飲むわよね」
「合宿の夜ね」
「毎日夜は飲むらしいから」
「私も好きだし」
 酒はとだ、一華も答えた。
「飲むつもりよ」
「そうよね、だったらね」
「やっぱり着る方がいいでしょ」
「飲んだら皆ガード緩くなるし」
「私だってそうなのね」
「ああ、あんた特によ」 
 富美子は真顔で答えた。
「そうなるから」
「そうなの」
「ええ、ぐでんぐでんになって」
 飲むと、というのだ。
「かな恵もそうだけれど」
「私もなの」
「それでガードがね」
 これがというのだ。
「本当にね」
「緩くなるの」
「だからね」
「そうしたのは着ておくべきね」
「その方がいいわ」 
 こう一華に話した。
「やっぱりね」
「案外白い下着って刺激的っていうしね」
 留奈は一華が好きな下着の色から話した。
「実際一華って結構エロく見えるし」
「そうなの」
「白ッて清潔感あってシンプルでしょ」
「だから好きだけれど」
「かえってそうした感じがよ」
 清潔感それにシンプルさがというのだ。
「エロくてね」
「だからなのね」
「あんたも一緒よ」
「エロいの」
「下着見えたらね」
「ブラもショーツも」
「特にショーツね、例えばミニで正座して」
 そうしてというのだ。
「三角のね」
「ああ、スカートの奥ね」
「それが見えたら」
「特にエロいのね」
「浴衣でもはだけて」
 今話している様にというのだ。
「太腿の奥がね」
「見えたら」
「それだけでよ」
「かなりエロいわね」
「スカートでもよ」
 制服のそれでもというのだ。
「下手に足動かしたり体育座りで油断したら」
「見えるからね」
「あんた中学の時結構やらかしてたわよ」
 留奈は笑って言った。
「特に体育座りの時ね」
「えっ、そうなの!?」
「女の子同士でいる時ね」
 留奈は自分の話に驚いた顔になった一華に笑って話した。
「しょっちゅう油断してよ」
「見えてたの」
「そうよ、白いのがね」
 その白いものが何かは言うまでもなかった。 
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