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星河の覇皇

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第八十三部第一章 防衛ライン到達その二十五

「実現するものであり軍にもだ」
「アウトカースト層を入れる」
「そうしますか」
「そうするだろう、これ自体は私はいいと思うが」 
 アウトカースト層の者達が軍人になることはというのだ。
「ここで問題は素人を大量にいきなり軍人にする」
「まさか」
「それは出来ないでしょう」
「素人を大量に入れるなぞ」
「それは」
「それは他の国の常識でありジャバル副主席以外の誰もが考えることだ」
 ここでアッディーンはこう指摘した。
「あくまでな」
「と、いいますと」
「ジャバル副主席はな」
 こうラシークに話した。
「違うということだ」
「あの御仁は」
「そうだ、他の世界はどうであってもな」
「ジャバル副主席だけはですか」
「アウトカースト層の社会進出」
「それをですか」
「念頭に置いていてな」
 そしてというのだ。
「それが政治の目的でありだ」
「悲願ですか」
「そうであるからだ」
 それ故にというのだ。
「必ずだ」
「軍隊にもですか」
「アウトカースト層の進出を進めていき」
「アウトカースト層の軍人を増やしますか」
「それも急激にな」
「入隊させて徐々にではなく」
「まさにだ」
 そこはというのだ。
「一気にだ」
「あらゆる階級にですか」
「アウトカースト層の軍人を入れていく、パイロット等にもな」
「閣下、それは」
 ラシークはアッディーンのその言葉にどうかという顔になった、そしてそのうえでまるでオムダーマンがそうであったらという風に考えて話した。
「幾ら何でも」
「それはだな」
「無謀です」
「そうだな、若しそんなことをするとな」
 まさにとだ、アッディーンも話した。
「流石に操縦も出来ない者をパイロットにいきなり出来ないが」
「それでもですね」
「民間機のパイロットと軍用機のパイロットは違う」
「軍用機は軍用機ですね」
「戦争をするのだ」
 軍用機のパイロットはというのだ。
「艦載機でな」
「左様ですね」
「我々だとイエニチェリに乗ってな」
 オムダーマン軍の艦載機にというのだ。
「そうして戦う」
「そうしますね」
「それでだ」
「いきなり民間機のパイロットを軍に入れて戦わせても」
「満足に戦えるか」
「言うまでもないですね」
「軍隊の中でやることは専門的だ」
 極めて特殊なものだというのだ。
「戦争を行うが故にな」
「だからこそ入隊してですね」
「そこから念入りに育てる」
「そうしていますね」
「そうしないと軍人は生まれない、いきなりその立場に入れて階級を加えてもな」
 そうしたことをしてもというのだ。 
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