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夢幻水滸伝

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第二百七十二話 海南省のことその十二

「海南省全体で」
「それで、ですか」
「浮島の方にもですか」
「勢力を拡大させていくのですね」
「そちらも」
「浮島も海南省なので」
 行政区分としてそこに入るからだというのだ。
「そやからです」
「浮島にも使者を送り」
「そして降る様に勧め」
「そのうえで、ですね」
「こちらに組み込んでいくのですね」
「幸いこちらを見てです」
 自分達の勢力の状況をというのだ。
「海南省の諸勢力は使者を送れば降ってくれていますね」
「はい、確かに」
「そうしてくれていますね」
「どの勢力も」
「今のところでもです」 
 それでもというのだ。
「順調にです」
「そうなっていますね」
「この海南省は比較的のどかな雰囲気ですから」
「あくせくせずです」
「平和的なので」
「そやから順調に進んでますし」
 それでというのだ。
「ここはです」
「有り難いです」
「若しそれで降らないとですね」
「やはり戦ですね」
「それで降しますね」
「そうした世界なので」
 話で駄目なら剣となる、それもこの世界の現実であるのだ。
「省を統一してです」
「そのうえで平和にするには」
「それにはですね」
「時には戦も必要ですね」
「そういうことですね」
「はい、ですから」
 それ故にというのだ。
「そうした街や村はです」
「攻めますね」
「兵を送り」
「そのうえで」
「そうします、そやけどです」
 戦はしてもというのだ。
「民には手出しをしないです」
「それは守りますか」
「絶対に」
「そうなのですね」
「はい、そして」 
 茅は言葉を続けた。
「信仰は守りますが詐欺の宗教団体もありますね」
「この海南省にもありますね」
「残念なことに」
「何処にもありますが」
「そうした勢力はですね」
「はい、信仰の自由とまがいものはちゃいます」
 僧侶という聖職者からだ、茅は話した。
「その識別は難しいですが」
「まがいものとわかれば」
「その時はですね」
「容赦せずですね」
「取り調べて」 
 そうしてというのだ。
「成敗します」
「そうしていきですね」
「民の不安を取り除きますね」
「その様にしていきますね」
「そうします、信仰は人を救いますが」
 このことは事実であるがというのだ。 
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