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ドリトル先生とタキタロウ

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第二幕その七

「キリスト教については。仏教でもね」
「ないと言えるね」
「あれだけ宗派があってね」
「その宗派の違いはかなりだけれど」
「それこそ宗教が違う位に」
「臨済宗と浄土真宗と真言宗では全く違うね」 
 先生は三つの宗派のお話をしました。
「そうだね」
「うん、全く違うよ」
「同じ日本の仏教でもね」
「禅と念仏と密教でね」
「同じ仏様を信仰していても」
「全く別だよ」
「そこまで違ってもね」
 それでもというのです。
「目立った対立はないね」
「宗教戦争なんてないよ」
「もうお互いを殲滅し合う様な」
「そんな戦争なんてなかったしね」
「日本では」
「一向一揆も大名が敵だったしね」
 戦国時代のこの人達もというのです。
「織田信長さんと戦ったね」
「本願寺がね」
「浄土真宗だったね」
「あの人達も他の宗派を攻撃したかというと」
「本願寺自体が勢力でね」
「戦国大名みたいなものだったからね」
 一向一揆はというのです。
「他の宗派を殲滅することはなかったね」
「そうだったね」
「そう思うとだよね」
「十字軍とかとは違うね」
「宗教戦争でもないね」
「そうだよ、宗教戦争は日本ではなくて」
 それでというのです。
「神様についての考えがね」
「全く違っていて」
「宗派の違いはほぼ意識されないね」
「だから感謝をするにも」
「国教会の教会でも聖職者の人でなくてもいいね」
「そこが気になるけれど」 
 それでもというのです。
「神様にはね」
「うん、感謝しようね」
「今回のことをね」
「それをしに行こうね」
「今からね」
「信仰は大切にしないとね」
 先生は心からこう言ってでした。
 実際にプロテスタントの教会に行って牧師さんの前で神様に感謝の言葉を述べて牧師さんも笑顔で祝福してくれました、そして牧師さんは先生に笑顔でお話しました。
「東北に行かれるとは素晴らしいことです」
「そう言って頂けますか」
「この季節はとてもいいです」
「今はですか」
「冬は大変ですが」
「寒くて雪が多くてですね」
「そうです、何かと大変ですが」
 それでもというのです。
「この季節はです」
「いいですね」
「食べものも美味しいですし」
「そちらもいいですね」
「特に仙台に行かれたら」
 この街ならというのです。
「牛タンにずんだ餅もありますが」
「他にもあります」
「笹かまぼこにです」
 それにというのです。 
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