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同窓会の場所

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第一章

               同窓会の場所
 中学二年の時の同窓会の日時と開催場所を聞いてだ、松本正幸今は学校の先生をしている彼はまずは眉を顰めさせた。黒髪を清潔な感じで短くしている四角い顔に大きなきらきらした目と小さく太い眉を持つ大きな口の青年で一七〇程の背でがっしりとした体格である。
「割烹吉朝?確かここって」
「駅前のお店じゃない」 
 その名前を聞いて母が言ってきた、松本は実家から今の職場に通っているのだ。
「そうでしょ」
「そうだよな」
「あそこでやるの」
「あそこの今のおかみ一学年上の」
「女の子だったわね」
「ああ、吉田先輩だよ」
 この人だとだ、松本は母に話した。
「奇麗な人だったけれどさ、学校の成績もよくて」
「確かバスケ部だったわね」
「レギュラーでさ、高校は進学校で大学もいいところで」
「今はお店継いだの」
「その人のお店か」
「そうなのね」
「別にあそこでもいいけれどな」 
 それでもと言うのだった。
「何でなんだ」
「あのお店か」
「ああ、ちょっと気になるな」
 こう言ってだった。
 松本は同窓会に出席した、すると料理がすぐにこれでもかと出て来た。酒も注文するより先に一升瓶やボトルが何十も置かれていた。
 出席者はそのうえでどんどん飲んで食べたが。
 松本はここでかつての同級生達に言った。
「お料理も酒も美味いけれどな」
「ああ、何でこの店か」
「この店で同窓会やるか」
「それだよな」
「何なんだろうな」
 首を傾げさせつつ言った。
「別にこのお店でもいいけれど」
「ここのおかみさん今吉田先輩でな」
「俺達の先輩だからな」
「一つ上の」
「そのことが気になってな」 
 どうしてもというのだ。
「仕方ないんだよ」
「そりゃ当然だろ」 
 同級生の一人がビールを飲みつつ言ってきた。 
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