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八条学園騒動記

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第六百七十八話 従姉と弟と三人でその十五

「ウォッシュチーズはね」
「なかったのね」
「だからね」
 それでというのだ。
「尚更ね」
「ウォッシュチーズ食べたいの」
「駄目かな」
「なかったら買うわ」
 メアリーの決断は早かった。
「あのチーズ私も好きだしね」
「あの味いいよね」 
 トムもこのチーズに笑顔で述べた。
「独特の味で」
「匂いは凄いけれどね」
「その匂いがね」 
 かえってというのだ。
「いいよね」
「ええ、食欲をそそるわ」
「だからね」
「トムも買いたいのね」
「そう思ったよ」 
 シッドの話を聞いてだ。
「それでメアリーが買うって決めたから」
「それならなのね」
「僕も好きだしね」
「じゃあいいわね」
「三人同じ意見ならね」
「チーズもあっても困らないよね」
「というかないとね」 
 チーズはとだ、メアリーは答えた。
「困るわ」
「そうだよね」
「牛乳とワインとチーズとパンはね」
 この四つはというのだ。
「やっぱりね」
「欠かせないよね」
「これはカナダだけじゃないわよね」
「どの国でも一緒だよ、というかね」
「というか?」
「他の国はあれこれとね」
 この四つ以外もというのだ。
「必要だよ」
「日本だとお米にね」
 尚カナダでもこの時代は米をよく食べる、だが主食と言っても第二位であり一位は麦、小麦や大麦である。
「お味噌に」
「何と言ってもお醤油だね」
「その二つは欠かせないわね」
「お塩とお砂糖、お酢は絶対だね」
 シッドはこの三つもと言った。
「牛乳とか以前に」
「ええ、特にお塩はね」
 メアリーはこちらを第一とした。
「絶対に何があっても」
「必要だね」
「お塩がないと」
「味付けなんてね」
「何もないわよ」
「そうだよね」
「それと胡椒ね」
 この香辛料も話に出した。
「ないとね」
「どうしようもないね」
「ええ、それにお塩がないと」
 またこの調味料の話をした。
「身体ももたないから」
「塩分だから」
「摂り過ぎも駄目だけれど」
「ないとね」
「生きていられないわ」
「そうだよね」
 シッドもそうだと頷いた。
「だからお塩はね」
「勿論うちも使ってるし」
「ストックもだね」
「あるわよ」
 メアリーはにこりと笑って答えた。
「だからね」
「お塩は買わなくていいわね」
「そうよ、じゃあカルボナーラの食材も買って」
 そうしてと言うのだった。
「それで生活用品もね」
「そちらもだね」
「買うんだね」
「シャンプー少なくなってきたから」
「僕達はあるから」
「メアリーの分だね」
「それを買うわ」
 そうするというのです。
「これからね」
「わかったよ、じゃあね」
「そちらも買おうね」
「そうするわ」 
 メアリーはあるものを見て二人に答えた、そうして買いものを続けていった、買いものは無事に済んだ。


従姉と弟と三人で   完


                   2022・8・2 
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