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おぢばにおかえり

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第七十二話 キャンバスライフその十九

「蔵書も凄いのよ」
「色々な本がありますね」
「だから調べたいと」
 それならです。
「ここに来ればいいわ」
「そうですか」
「じゃあ中に入りましょう」
 新一君にこう言ってでした。
 私はこの子を図書館の中に案内しました、その西洋の神殿や寺院を思わせる建物の階段を登ってでした。
 中に入りました、すると新一君はまた言いました。
「本当に中もですね」
「凄いでしょ」
「国立の図書館ですか?」
「そうじゃないけれど規模は負けていないわよ」
「大きさも蔵書もですね」
「ええ、ここは凄い数の蔵書があるの」
 大学の図書館の中でもです。
「だから調べるようと思ったらね」
「ここに来ればいいんですね」
「そうよ、だから新一君も利用してね」
「今でもそうしていいんですね」
「いいわよ、大学生でなくても利用出来るから」
 このこともお話しました。
「そうしてね」
「わかりました」
「新一君は高校の図書館利用してると思うけれど」
「結構そうしますね」
「やっぱりそうよね」
「図書館で一つの棟とか凄いですよね」
 高校の図書館もかなりのものです。
「本も多いですし」
「そうなのよね、あそこも設備いいしね」
「席もよくて」
「それで新一君もなのね」
「よく利用しています」
 高校の図書館はというのです。 
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