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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第百六十二話 『ZEI銀泥棒粛清作戦・第四段階ゼェイジグゥアー殲滅作戦』バイト先の制服を洗濯機を使わせずに素手で子供に洗濯させる親は入浴中に朝まで爆睡しろ‼

第百六十二話 『ZEI銀泥棒粛清作戦・第四段階ゼェイジグゥアー殲滅作戦』バイト先の制服を洗濯機を使わせずに素手で子供に洗濯させる親は入浴中に朝まで爆睡しろ‼

目を覚ますと、俺は見知らぬ部屋にいた。
「闇崎ムツト!やっと目を覚ましたのね!」
俺の目の前には身我魔矢ヤヅデがいた。
「お前、生きていいたのか!てっきり聖少年刑務所が軍隊に空爆された時に死んだと思っていた!」
そう、俺が初めて断罪王オルトロスに変神した、あの日。研究所から黒双銃オルトロスを強奪したTHE翼のメンバーが聖少年刑務所に立てこもったんだ。
そして、聖少年刑務所の受刑者だった俺は黒双銃オルトロスを手に持ったTHE翼のメンバーに遭遇した。
ゼェイジグゥアーとデエンノヴォーの命令で出動した軍隊は聖少年刑務所を空爆、THE翼のメンバーごと聖少年刑務所の受刑者たちを殺そうとしたんだ。
そして、偶然、生き残った俺は黒双銃オルトロスで断罪王オルトロスに変神して、その場にいた警察と軍隊を皆殺しにしたんだ。
まさか、あの時、生き残ったのが俺だけじゃなかったなんてビックリだぜ。
しかも、あの、身我魔矢ヤヅデとは。
「闇崎ムツト、私のこと覚えてくれてたんだね」
「ああ、覚えているよ」
そう、それは、まだ俺が聖少年刑務所に入ったばかりのことだ。
          *
深夜、聖少年刑務所の雑居房に黒くて大きなビニール袋を手に持った刑務官が入ってきたんだ。
そして、同じ雑居房で暮らしてた場我限児が、いきなり布団から起き上がって、何も言わずに刑務官に札束を渡したんだ。
刑務官は札束を受け取ると、なにも言わずに黒い大きなビニール袋を場我限児に渡して、雑居房から出て行ってしまった。
場我限児が刑務官に渡した、あの札束。
あの刑務官はおそらく、受刑者のはずの場我限児がなんらかの方法で高額な金銭を所持していたことを知っていて、他の刑務官に黙っている可能性が高い。
だとしたら、あの刑務官は相当、悪質な刑務官だ。
布団の上で寝たふりをしていた俺の肩を場我限児が叩いてくる。
「なんだよ!痛ぇな!ぶっ殺すぞ!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
「うるせぇ!それより、闇崎ムツト!見ろよコレ!」
場我限児が刑務官から受け取った大きな黒いビニール袋の中には口にガムテープを貼られた女受刑者が入っていたんだ。
「おい!場我限児!お前、この女、もしかして...!」
「ああ、この女は俺が金で刑務官から買ったのさ!」
「でも、刑務官はどうやって女子寮から、この女を誘拐してきたんだ?」
「そりゃあ、俺たち受刑者は、まともに生きている刑務官どもにしてみれば、人間以下のゴミクズってことだろ。つまり人間じゃない受刑者をどう扱おうと、全く問題ないって思っている刑務官もいるってことさ!」
「そんな...!じゃあ、さっきこの女を運んできた男子寮の刑務官と女子寮の刑務官もグルってことか?」
「ああ、きっとそうだろな、どうせ、さっき来た刑務官も女子寮の刑務官から金でも、もらったんだろ!そんだけ、この女は女子寮じゃ、問題児ってことだ!」
「そんで、どうすんだよ、この女!」
「そんなの言わなくてもわかってんだろ!」
「おいおいマジかよ...!」
「受刑者のくせにカッコつけてんじゃねぇよ!」
「刑務官に見つかったらどうすんだよ」
「刑務官もグルなんだから、問題ないだろ!」
俺と場我限児のやり取りに、同じ雑居房にいた他の受刑者達もベットから起き上がって俺と場我限児に話しかけてくる。
「おうおう、こりゃあ、なかなかの上モノじゃないの、場我限児く~ん!」
「うるせぇ!あんまり、大きな声だすな!」
「なんだよ、刑務官もグルなんだろ?」
「あの刑務官はそうだが、他の刑務官は知らん!」
「じゃあ、もしかして、この女の口についてるガムテ―プ、はがしちゃだめやつ?」
「当たり前だ!」
「そんで誰から、いくんだよ?」
「そりゃあ、ジャンケンに決まってんだろ!」
「俺はやめとくよ」
「なんだよ闇崎ムツト、受刑者のくせに真面目ぶって、カッコつけてんじゃねえよ!」
「うるせぇ、だってこの女の子泣いてるじゃないか!」
「それが、いいんだろ?」
俺は雑居房にあった火災報知機のボタンを押した。
場我限児が俺の胸倉をつかむ。
「おい!闇崎ムツト!お前何してんだ!」
「うるせぇ!たとえ体が受刑者でも!心まで受刑者になるな‼」
「意味わかんねぇこと言ってんじゃねぇよ!」
場我限児が俺の顔を殴る。
騒ぎに気づいた、さっきとは別の刑務官が何事かと雑居房に入る。
さっきとは別の刑務官が黒い大きなビニール袋に入った女を見て驚く。
「どうして男子寮に、女がいるんだ?」
さっきとは別の刑務官が女の口からガムテープをはがす。
「君は、名前は?」
「身我魔矢ヤヅデです!」
身我魔矢ヤヅデは刑務官になにがあったのか泣きながら説明する。
その内容は先程、場我限児が言っていたのと同じ内容だった。
その後、身我魔矢ヤヅデは女子寮に戻され、この件に関わっていた、男性刑務官と女性刑務官は解雇された。
そして、なぜか、場我限児だけでなく、身我魔矢ヤヅデを助けるために火災報知器のボタンを押した俺も懲罰房に入れられて刑務官にボコボコにされた。
           *
あのとき助けた、女が今、俺の目の前にいる。
「実は聖少年刑務所が空爆されたあの日、女子寮にもTHE翼が立てこもったのよ。そのTHE翼のメンバーは研究所から強奪した白聖剣ケルベロスを持っていたわ。それで空爆で運良く生き残った私は瓦礫の下敷きになって死んでいたTHE翼のメンバーの手から白聖剣ケルベロスを奪って逃走した...」
「白聖剣ケルベロス...それじゃあ、あの時、暴走した断罪王オルトロスを止めてくれたのは身我魔矢ヤヅデだったのか!」
「そうよ、私は白聖剣ケルベロスの力で闇崎ムツトが変神して暴走した断罪王オルトロスを白聖剣ケルベロスに封印した。白聖剣ケルベロスの中で暴走が完全に停止して変神が解除された闇崎ムツトを私はずっと自分の家で看病していたのよ」
「そっか...でも、どうして白聖剣ケルベロスを奪って逃走したんだ?」
「白聖剣ケルベロスに呼ばれたのよ...闇崎ムツトもそうでしょ?」
「ああ、俺の黒双銃オルトロスの中にもオルトロスがいる」
「破壊神オルトロス...!」
「それは誤解だよ、俺にとってはただのオルトロスだ」
「でも、私の白聖剣ケルベロスの中にいる封印神ケルベロスは、破壊神オルトロスはとても危険な存在だって言っていたわ!」
「まあ、その話はもういいよ。それより、俺が断罪王オルトロスだってどうやって知ったんだよ?」
「そりゃあ、THE翼のテロ活動はTⅤニュースとかでよく報道されているからね、あと、あのネットの生動画配信とか」
「ああ、あの演説、見てくれてたのか」
「ええ、どうやら白聖剣ケルベロスに選ばれた私の使命は暴走した断罪王オルトロスを完全に封印することみたいだからね...」
「お前のその剣にいる封印神ケルベロスがそう言ってたのか?」
「ええ、その通りよ。私は断罪王オルトロスが暴走するまで、ずっと待っていたのよ」
「でも、今、俺がここにいるってことは封印を解除したってことだよな?」
「うん、だって、闇崎ムツトが断罪王オルトロスに変神するのをやめれば、暴走することも封印する必要もなくなるでしょ」
「それはいくらなんでも無理だぜ!」
「あなたはTHE翼に利用されてるのよ!」
「違う!THE翼のやつらは俺の願いを叶えるために命を懸けてくれる大切な家族なんだ!」
「闇崎ムツトがゼェイジグゥアーとデエンノヴォー、ZEI銀泥棒達を憎んでいるのは、闇崎ムツトのネットの生配信動画を見て知っているわ!でも...」
「俺はゼェイジグゥアーとデエンノヴォーの理不尽かつ狡猾なZEI銀徴収のせいで大切な家族を失った!母さんは病死した!父さんは刑務所で死刑囚にされた!だから俺は、ゼェイジグゥアーとデエンノヴォー、そしてZEI銀泥棒をこの国から一人残らず殲滅する!」
「私だってゼェイジグゥアーとデエンノヴォーのためにZEI銀を納めなかった罪で母さんと父さんを死刑にされた!でも、復讐なんてしても天国の両親はきっと喜ばないわ!」「身我魔矢ヤヅデの言っていることは、正しいのかもしれない...でも俺は、自分の心にウソをつきたくないんだ!」
TⅤニュースではZEI銀泥棒ゼェイジグゥアー・ヴァヴェズィンゾォーンがクソバカカルト教団・同伊図業具愛・総本部・創始者ファイナルマザーを殺害したことで、全世界の同伊図業具愛が完全に崩壊したことを報道している。
「同伊図業具愛・十闘神であるヴァヴェズィンゾォーンが同伊図業具愛・総本部・創始者ファイナルマザーを殺害しただと!意味がわからん!いったい何がどうなってるんだ!」
「ねぇ、闇崎ムツト、復讐なんてやめて、この家で私と一緒に暮らしましょう!」
「ダメだ!俺がTHE翼に入って戦うようになってから、数々の戦いで多くの仲間が死んだ!俺たちTHE翼がゼェイジグゥアーとデエンノヴォー、そしてZEI銀泥棒をこの国から一人残らず殲滅しなければ、死んでいった仲間達の魂が浮かばれないんだ!だから俺は今、ここで逃げるわけにはいかない!俺は断罪王オルトロスとして戦い続ける!」
「なら、私は...どんな手段を使っても、闇崎ムツトを復讐から解放してみせるわ...!」
俺は身我魔矢ヤヅデの家を出た。

次回予告 『ZEI銀泥棒粛清作戦・第四段階ゼェイジグゥアー殲滅作戦』その2 親の交際相手と子供を無理やり仲良くさせようとする、またはそうせざるおえない状況に追い込む親は子供なんか作るな!親にとっては信頼できる人間でも、子供にとっては親の交際相手なんてただの他人なんだよ!だから仲良くする義務なんて子供には最初からねぇんだよ‼
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 
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