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麗しのヴァンパイア

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第五百八話

               第五百八話  よく見なくても
 恭子先生は今田先生に共にワインを飲みつつ話した。
「カーミラさんはね」
「ええ、見ているとね」
 今田先生も応えた。
「それでね」
「わかるわね」
「心はね」
「人間ね」
「そもそも元々ね」
「人間だったわね」
「それが死んでね」  
 そうなってというのだ。
「吸血鬼になっただけよ」
「そうよね」
「吸血鬼の身体になっても」 
 例えそうであってもというのだ。
「心が人間ならね」
「それだと紛れもなくね」
「人間よ」
 こう今日子先生に言い切った。
「私はそう考えているわ」
「私もよ」
 今日子先生も笑顔で応えた。
「心が人間ならね」
「身体は関係ないわ」
「例えモンスターでも宇宙人でも」
 どうであってもというのだ、身体が。
「同じよ」
「そうよね」
「これまで戦いもして」
「お互いに知ってもきたけれど」
「楽しみが好きで殺伐としていなくて」
「また人の心もね」
 こちらもというのだ。
「理解していてよ」
「人として生きているなら」
「それならね」
「何の問題もないわ」
「そうよね」
 二人でこう話した、そしてだった。
 今田先生は今日子先生に笑顔で提案した。
「カーミラさんさえよかったら」
「お友達として」
「これからお付き合いしていくべきかしら」
「そうね、いいわね」
 今日子先生は笑顔で応えた。
「それではね」
「提案してみましょう」
 こう話した、そして先生達も動くことにしたのだった。パーティーの後も先生達は動いていくのだった。


第五百八話   完


                 2022・9・18 
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