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八条学園騒動記

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第六百七十七話 虫になるその七

「ドローンもです」
「中にはそうしたものもあるか」
「左様です、事実非常に狡猾な悪人でも」
 その探偵の様にというのだ。
「倒せます」
「そうなんだな」
「それだけのものですから」
「それを軍事用に使うとな」
「おわかりですね」
「凄いな」
「事実連合辺境の宇宙海賊もです」
 その彼等もというのだ。
「こうしたドローンで全てを知られ」
「そうしてか」
「倒されました」
「敵を知ることか」
「そうです、それこそがです」
 まさにというのだ。
「最大の武器なので」
「それでか」
「個人情報まで知れば」
「脅迫も出来るな」
「その他の悪事もです」
「出来るか」
「そうなりますから」
 だからだというのだ。
「制限もです」
「されているか」
「それも厳しく」
「国家元首の承認が必要な位か」
「まさにかつての核兵器クラスの」
「そうなると凄いな」
「そうよね」
 フックとラビニアはここまで聞いて二人で話した。
「つくづくね」
「そう思うな」
「核兵器なんてね」
「昔は相手の国を滅ぼす位のものだったからな」
「今でも民間人がいる星には使用出来ないから」
「悪影響が洒落にならないからな」 
 放射能等のそれがだ、この時代では放射能除去装置やニュークリアキャンセラーも存在しているがそれで完璧に防げる訳ではないのだ。例えばニュークリアキャンセラーにはそれを無効化するニュークリアキャンセラージャマーが存在している。
「だからな」
「国際法で使用が禁止されているわね」
「連合軍は守っているしな」
 国際法を遵守する軍隊だから当然のことだ。
「あのエウロパ軍だってな」
「貴族共だってね」
「あいつ等も民間人は攻撃しないからな」
「それだけはしないからね」
 このことは連合でも認められていることだ。
「流石に」
「それだけ危ないからな」
「核兵器はね」
「今でもな」
「相手の全てを知ることは核兵器に匹敵する、か」 
 タムタムは腕を組み深刻な顔になって述べた。 
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