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星河の覇皇

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第八十二部第四章 破竹の進撃その二十七

「バナナにシロップだ」
「そりゃそこまで揃うと」
「滅茶苦茶なカロリーですよ」
「アイスだけでも結構なのに」
「それは幾ら何でもですよ」
「カロリー高いですよ」
「他にはトッピングもかなりしてな」
 そのうえでというのだ。
「食べていたが」
「それもよくないですね」
「どうにも」
「アイスだけでもあれなのに」
「アイスもまずいですが」
「そういうことも」
「それで最近特にトッピングに凝っていたが」
 そうしていたならというのだ。
「太った」
「でしょうね」
「ここは気を付けた方がいいですよ」
「健康にもよくないですし」
「またご主人との喧嘩にもなりかねないですし」
「本当に」
「そうだな、ここはまただ」
 軍曹は決意した顔で述べた。
「アイスを完全に断ってな」
「そうしてですね」
「ダイエットをして」
「それで帰ったら」
「その時はですね」
「そんなことは言わせない」
 決してという口調での言葉だった。
「太ったとかな」
「そういうことですね」
「それだけに必死ですね」
「今はアイスを止める」
「そうしますね」
「そうする、とにかくアイスは美味いが」
 それでもと言うのだった。
「しかしな」
「あれ癖になりますからね」
「冷たくて美味くて」
「しかも食べやすくて」
「それで、ですよね」
「ついつい食べ過ぎて」
「太るんですよね」
「特に夜にあれを食べながらな」
 軍曹はここでアイスクリームを食べるにあたって最も危険な食べ方の一つを話に出した、その食べ方はどういったものかというと。
「赤ワインかブランデーはな」
「危険ですよね」
「その組み合わせ」
「もうそれこそ手を出したら」
「麻薬より危ないですよ」
「私は麻薬に手を出したことはないが」
 それでもとだ、軍曹は兵士達に話した。
「しかしだ」
「そっちはですか」
「手を出されましたか」
「それで癖になって」
「そうしてですね」
「今も週一回それで飲んでいるが」
 アイスクリームを肴にワインやブランデーを飲んでいるというのだ。
「それも駄目だな」
「ですよ、絶対に」
「お昼とおやつと夜もってのも駄目ですけれど」
「週に一回それも駄目ですよ」
「本当に太りますよ」
「ケーキにワインも危険というが」
 この組み合わせも定評がある、甘い洋菓子にワインやブランデーの組み合わせはとかく危険であるのだ。 
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