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星河の覇皇

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第八十二部第四章 破竹の進撃その十五

「そんなのだとな」
「食うものなんてな」
「食えればいいとかな」
「そんな状況だっただろうな」
「栄養とか考えずに」
「飯だってな」
「それこそな」
 まさにというのだ。
「パンとかジャガイモもな」
「明日死ぬ様ならな」
「政府の方もな」
「あのスターリンだからな」
 当時のソ連の独裁者だ、粛清で戦争前に既に多くの者を殺していることは歴史に明記されている通りだ。
「だからな」
「食料も出すか」
「そうそう出す筈ないな」
「戦争前にかなり餓死者出したしな」
「そんなことする奴だと」
「飯もな」
「最低限だっただろうな」
 状況から見てもというのだ。
「それじゃあな」
「当時のソ連軍の食糧事情なんて」
「イギリス軍より悪いか」
「さらに」
「そうだろうな、そしてな」
 ある兵士が炒飯を食べつつ述べた。
「オムダーマン軍だってな」
「まずいか」
「サハラのレーションは」
「俺達から見ればか」
「滅茶苦茶まずいか」
「そのまずさときたら」
 それこそというのだ。
「犬も食わないってな」
「そう言われてるんだな」
「実際に」
「そこまで酷いんだな」
「あそこの飯は」
「各国のレーション食ってる人が動画でな」
 そこでというのだ、こうしたことをする人はこの時代にもいて視聴数も相当なものになっているのだ。
「オムダーマン軍の飯も食ってか」
「それでか」
「実際にそうしてか」
「まずいって言ったんだな」
「動画の中で」
「流石に言葉には出さなかったさ」
 はっきりと、とはいうのだ。
「それはな、けれどな」
「顔に出たんだな」
「そこに」
「食った時に」
「そうだったんだな」
「ああ、口にした瞬間に」
 まさにそこでというのだ。
「表情が一変したんだよ」
「それって凄いな」
「食った瞬間にってな」
「どんだけまずいんだよ」
「エウロパ軍のレーションもまずいそうだけれどな」
「特にイギリス製とかオランダ製の一般兵士用とか」
「そっちは」
「それでもな」
 まさにと言うのだった。
「オムダーマン軍のはな」
「もっとかよ」
「そうした飯よりもかよ」
「まずかったのかよ」
「その動画の人エウロパの方も食ったさ」
 イギリス製やオランダ製の兵士用のレーションもというのだ、その動画では実際にそうしていたのだ。 
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