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星河の覇皇

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第八十二部第三章 国債の発行その八

「復興からです」
「発展にですね」
「向かっていますが」
「その際はですね」
「国債、多くのそれも」
「財産のうちですか」
「後で返すことはです」
 このことはというのだ。
「充分可能です、ですから」
「案ずることはないですか」
「はい、今可能と言いましたが」
 シャリーニは自分の言葉にさらに述べた。
「もっと言えばです」
「絶対ですね」
「そうです、絶対にです」
 それこそというのだ。
「この国債は返すことが出来ます」
「心配無用ですね」
「そうしたものです」
「そうですか、では」
「今はです」
「借りていくべきですね」
「マウリアからも借りていますが」
 この国からもというのだ。
「案ずることなく」
「経済発展に勤しむべきですね」
「今は、それと話題を変えますが」
 ここでシャリーニはこうも言った。
「このレストランのメニューは変わっていますね」
「出し方がですね」
「次がスープになりますね」
「はい、スープとなっていますが」
 ローエンハイムはシェリーニに応えて話した、実はこのレストランは彼の家が経営している店であるのだ。
「スパゲティです」
「そちらですね」
「ペスカトーレです」
「このオードブルの後とは」
 スープ即ちパスタが来ることはというのだ。
「珍しいですね」
「確かに。ですが」
「お店のオーナーの考えですね」
「彼の。そしてです」
「その出す順番がですね」
「これが中々好評で」
 それでというのだ。
「人気のお店となっています」
「このボローニャ星系でも」
「ですから」 
「私もですね」
「是非です」
 それことと言うのだった、ローエンハイムも。
「召し上がって下さい」
「今もそうさせて頂いています」
「それでは」
「ワインも頂いています」
「このワインも」
 今は白ワインだ、ローエンハイムは白ワインを飲みつつそのうえでシェリーニに対してそちらの話もした。
「ソムリエが選んでくれた」
「そうしたですね」
「秀逸なもので」
「料理との組み合わせも」
「当店のソムリエは優秀でして」 
 ローエンハイムは笑って答えた。
「それで、です」
「ただ美味しいだけでなく」
「どのワインがどの料理に合うか」
「そこまでです」
「把握してですね」
「ワインを出してくれます」
 そうしたソムリエだというのだ。 
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