おぢばにおかえり
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第七十一話 詰所の中その四十七
「人の心や身体の切実な悩みを聞くから」
「人のですか」
「これはどの宗教でも同じだと思うわ」
人を救うことが宗教の目的だからです、そうした悩みを聞くことは当然です。
「だからその悩みを共有する」
「色々な悩みをですか」
「そのことは厳しいわよ」
「教会長さんも楽じゃないんですね」
「そうなの」
このことをお父さんとお母さんをいつも見てわかりました。
「だからね」
「そのことは覚悟することですね」
「こころさだめしてね」
「わかりました、そのうえで伏せ込まさせてもらいます」
「宜しくね」
「はい、それで詰所はこれで全部ですね」
「あとは駐車場があるわ」
実はまだあると言えばあります。
「こちらにもね」
「裏側にですね」
「そう、別館の方にもあるし」
「母屋の傍にもあって」
「駐車場は多いわよ」
奥華の人達が使えるそれはです。
「このことも覚えておいてね」
「いざという時はですか」
「そう、あとおぢばのあちこちにあるから」
駐車場は本当に多いです。
「どの人が使えるものもね」
「だから奥華の駐車場が使えなくてもですね」
「他の駐車場もあるから」
「それじゃあ車の免許を取って車を買ったら」
「空いているところで使えるところをね」
「使わせてもらえばいいですね」
「そのことを覚えておいてね」
「わかりました、駐車場も大事ですね」
「そうよ」
新一君にお話しました。
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