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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第百二十七話 華雄、よい水着を着るのことその一

                                第百二十七話  華雄、よい水着を着るのこと
 劉備はだ。孫策に困った顔で言った。
「あの、ちょっとね」
「んっ、どうしたの?」
「水着のことだけれど」
 彼女も他の面々と同じくだ。泳ぎに行くのだ。それで今孫策に言うのである。
「ちょっと。なくて」
「水着がないの?」
「そうなの。胸が」
 その自分の胸を見ての言葉だった。
「大きくて入らなくて」
「確かに凄いわね」
 孫策もだ。その劉備の胸を見て言った。
「また大きくなったんじゃないの?」
「この前までは入ったのに」
「この前まではなのね」
「今はもう」
 劉備は今も自分の胸を見ている。それは確かにかなりのものだ。
 それを二人で見てだ。話していくのだった。
「水着、どうしよう」
「そうね。ワンピースはかなりサイズを選ぶみたいだし」
「そうなの。ワンピースを探したけれど」
「それならよ。ビキニね」
 それしかないと。孫策は言った。
「それしかないわね」
「ビキニなのね」
「それにしたらどうかしら」
「ううん、それはちょっと」
 ビキニと言われてだ。劉備はさらに困った顔になった。その彼女の表情を見てだ。孫策は察したのだった。
 そのうえでだ。劉備にこう話したのである。
「あれね。お腹ね」
「えっ、わかるの!?」
「だって。劉備いつもお腹を見るから」
 それでわかるとだ。孫策はくすりと笑って述べる。
「それでね。わかるのよ」
「うう、孫策さんって鋭いのね」
「確かに。勘には自信があるわ」
「それでだったの」
「まあ劉備のお腹はね」
 孫策はその劉備の服に覆われた腹を見ながら話す。その下には奇麗な脚がある。
「気にする程じゃないから」
「そうなの?けれど」
「大丈夫よ」
 孫策はまたくすりと笑ってみせて答えた。
「全然出てないから。それよりもね」
「お腹よりもって?」
「肩、凝らないの?」
 こう劉備に問うたのである。
「胸が大きいと方が凝るって。冥琳が言ってるけれど」
「ええと。それは別に」
「ないのね、それは」
「胸が大きいと肩が凝るの?」
「冥琳が言ってるわ。だからいつも注意してるって」
 具体的には肩の運動なりをしているというのだ。
「さもないとすぐに凝るからって」
「そんなことがあるのね」
「けれど劉備はそんなことないの」
「特に」
 少しきょとんとした顔で話す劉備だった。
「そうなんだ。胸って大きいと」
「肩が凝るみたいね。私はそこまで大きくないから」
 孫策は自分の胸を見る。確かに大きくいい形だ。だが劉備程ではない。
 それでだ。こう言ったのである。
「劉備は確かにね。大きいわね」
「ううん、本当に入る水着ないかしら」
 彼女にしてみれば切実な話だった。そうした話の後でだ。
 劉備は関羽と張飛を連れて水着を買いに店に入った。そのうえでだ。
 ビキニのコーナーに行き水着を選ぶ。張飛がその劉備に言う。
「お義姉ちゃんの水着は中々ないのだ?」
「そうだな。私もそうだが」
 見れば関羽も水着を選んでいる。二人でそうしているのだ。
 そのうえでだ。関羽は難しい顔で劉備に尋ねた。
「それで見つかりましたか?」
「ううん、それがちょっと」
 困った顔で応える劉備だった。
「いいのがないけれど」
「これはどうでしょうか」
 ここでだ。関羽はある水着を出してきた。それは桃色のビキニだった。
 
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