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新ヘタリア学園

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第二千百六十話  稀に見る怪作

第二千百六十話  稀に見る怪作
 イギリス妹は大阪に言いました。
「ドグラ=マグラですが」
「あの作品が何か」
「恐ろしい作品ですね」
 ビールを飲む手を止めてお話しました。
「何といいますか」
「そうそう書けん作品ですわ」
「はい、不気味といいますか」
「一回読んだだけではわからへん」
「異様な作品ですね」
「夢野久作さんだったな」
 フランスも言います。
「あの人の作品はな」
「不気味で恐ろしくて」
「それでいて独特の味があってな」
「読んでると不思議な気持ちになりますわ」
「そうだよな、あんな作家さんもいたんだな」
 フランスはしみじみとした口調で言いました。
「日本には」
「ポーや魯迅にも匹敵しますね」
 こうも言うイギリス妹でした。
 伝説の作品ドグラ=マグラ、読むと何かがおかしくなるとさえ言われています。日本にはこうした作品もあるのです。


第二千百六十話   完


                    2022・10・15 
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