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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第十一幕その八

「それでね」
「僕達もだね」
「こうして食べられるんだよ」
「そういうことだね」
「僕は元々捕鯨賛成でね」
「日本を支持していたね」
「うん、鯨も増え過ぎると生態系を乱すしね」
 海のそれをというのです。
「それで捕鯨も文化だよ」
「日本のね」
「そうした観点からね」
「先生は捕鯨賛成だね」
「そうだよ」 
 まさにというのです。
「だからこうして食べるんだよ」
「そうしていくんだね」
「そうだよ、そして食べるとね」
 実際に食べてです、先生はお話しました。
「これがね」
「美味しいよね」
「こうしてお鍋にもしていいしね」
「そうそう、ハリハリ鍋だね」
「これも美味しいしね」 
 それにというのです。
「ベーコンやさらし鯨もお刺身も美味しいね」
「鯨っていっても色々だよね」
「色々な食べ方があるよね」
「日本だとね」
「何かとあって」
「それで楽しめるわね」
「ステーキもあるしね」 
 先生は生きものの皆にもお話しました。
「かなり楽しめるよ」
「そのこともいいよね」
「鯨って何かと食べ方があるから」
「この文化があってよかったよ」
「この食文化がね」
「そして日本人は鯨を食べるだけでなくてね」
 それで止まらずというのです。
「その全てを活用しているんだよ」
「骨とか歯までね」
「ヒゲクジラだとそのお髭までよね」 
「何もかも使って」
「無駄にしないね」
「白鯨は捕鯨の作品だね」
 先生は今度はアメリカの作家メルヴィルが書いたこの文学作品の名前を出しました、あの巨大な白い鯨が出る作品です。
「そうだね」
「そうそう、昔は色々な国が捕鯨していたよ」
「そうだったんだよね」
「鯨油を取る為にね」
「街の灯りとかに使う」
「それで白鯨の登場人物達も捕鯨をしていたんだ」 
 先生は皆にお話しました。
「そうだったんだよ」
「そうだったね」
「それは歴史にあるね」
「今捕鯨を反対している国もかつては捕鯨をしていたよ」
「そうだったんだよね」
「かつてはね」
「あの捕鯨は油を取るけれど」 
 先生は鯨のお肉だけでなくお野菜も食べています、緑のそれも美味しいです。
「けれどね」
「お肉は食べなくて」
「骨とかお髭も利用しなくて」
「他の部分はそのままだったね」
「だから残りの部分は鮫が食べていたね」
 こう言うのでした。
「白鯨でそうした場面もあったね」
「そういえばそうだったね」
「そんな場面もあったわ」
「あの小説にはね」
「鮫が船に群がっていたよ」
「それに対して日本の捕鯨は鯨の全部を使っていたからね」
 食べるだけでなくです。 
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