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展覧会の絵

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第八話 絞首台のかささぎその七

 薬が切れて苦しみだしている雅をおぞましい目で見ていた。雅はそのまま薬と肉体により穢されていった。そしてそのうえでだ。理事長にこう言われたのだった。
「薬はこれからも欲しいかね」
「・・・・・・はい」
 四人に犯された後もだ。雅は全裸のまま床に転がっていた。やはり見事な肢体だがその肢体は白く穢れたままだった。由人はその雅に問うたのだ。
 そして雅もその問いにだ。力なく答えたのだった。
「下さい。これからも」
「わかった。それではこれからもだよ」
 ここから先の言葉は言うまでもなかった。そしてだった。
 雅は四人にも貪られた。薬の与える偽の快楽の中でだ。そうなったのだった。
 その雅に薬と注射を与えてから解放してだ。四人に一階まで送らせてから。
 由人は服を着て理事長室の己の席で煙草を吸いつつ。こう雪子に言った。
「よかったな」
「満足したのね」
「うむ、やはりいい」
 微笑みだ。こう言うのだった。
「初物はな」
「そうね。叔父様いつも最初に一番楽しむから」
「何も知らない清らかな少女を穢す」
 またしてもだ。下卑た笑みでの言葉だった。
「それが最もいいのだ」
「そうなのね。それにしても」
「それにしても。何だね」
「悪趣味ね」 
 雪子は酒を飲んでいた。ウイスキーをボトルから直接飲みながらだ。
 それからだ。こう言ったのだった。
「そうしたところが。邪悪ね」
「ははは、邪悪か」
「ええ、邪悪ね」
 ウイスキーを楽しみながらだ。雪子は話していく。
「叔父様はやっぱり」
「邪悪か。それならだ」
「手引きをした私は何かっていうのね」
「どうなるのだ。御前は」
「勿論同じよ」
 そのウイスキーを楽しみながらだ。雪子は由人の席の前に来た。
 そしてそのうえでだ。由人が吸っている煙草の箱を取って煙草を一本出してだ。それに火を点けてだ。
 そしてそのうえでだ。こう言ったのだった。
「叔父様とね。だってね」
「私の姪だからだな」
「そうよ。同じよ」
「同じなのね」
「だからよ。あの娘の姿はね」
「撮影したな」
「写真にもビデオにもね」
 雪子は今度は煙草を吸いつつだ。邪悪そのものの笑みで話した。
「撮ったわよ。いい写真だったわ」
「何よりだ。ではそれも楽しむか」
「そうしたらいいわ。ただね」
「ただ?」
「あの四人。こっちに呼び戻さない?」
「あの連中をか」
「ええ。あの娘を一階まで送ってるのよね」 
 雪子はこのことをだ。由人に尋ねたのだった。そして由人もだ。雪子に応えるがここでだ。またしても下卑た笑みになってだ。そして言ったのだった。
「そこから何をするかわからないがな」
「だから。その四人をね」
「ここに呼んでか」
「相手をしてもらうわ」
 自分のだ。そうしてもらうというのだ。
「あの娘の姿見て私もしたくなったからね」
「成程な。相変わらず好きだな」
「ええ、好きよ」
 実際にそうだと答える雪子だった。こうしてだ。
 その四人を呼び戻した。四人は理事長室に来てだ。少し不満そうに言ったのだった。
「おいおい、折角あいつでまた楽しもうって思ったのにな」
「何で呼び戻したんだよ」
「一体何の用だよ」
「相手をして欲しいのよ」
 雪子が三人にだ。楽しむ笑みで答えた。 
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