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展覧会の絵

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第八話 絞首台のかささぎその六

 由人に隅から隅まで汚された。そしてそれが終わった時にだ。あの四人がだ。自分を取り囲んでおぞましい笑みでいるのが見えたのである。
 彼等は雅を見下ろしながらことが済み一服の煙草を吸う由人にだ。こう言ったのだった。
「理事長、今度はこいつだったんですか」
「こいつを犯したんですね」
「そうだ。やはり初物はいい」
 由人は煙草を吸いつつ満足している顔で四人に答える。全裸でその太ったたるんだ身体にはまるで黒い服を着ている様に毛が生えている。
 その身体の汗をそのままにだ。由人は言うのだった。
「いい身体だったぞ」
「ですね。胸も出てるし腹もしまってますし」
「こいつこんないい身体してたんですね」
「かなり美味そうですね」
「こいつ?ということはだ」
 鳩山の言葉にだ。由人は反応して言った。
「君達はこの娘を知っているのか」
「ええ、学校でいつも俺達がしたいことをしようとすると来て」
「それでカツアゲとかいじめとか止めるんですよ」
「いつも殴られてますよ」
「本当にむかつく奴ですよ」
「ははは、それならだ」
 四人のその雅を見下ろしながら、彼等にとっての敵を見下ろすその目を見ながらだ。由人は邪悪そのものの笑いをあげてだ。そのうえでだった。
 四人にだ。こう言ったのだった。
「君達も存分に楽しめ。既に覚醒剤も打っている」
「ああ、あれですか」
「あれも打ったんですか」
「薬を使ってやると普通よりも遥かにいいからな」
 由人自身もだ。煙草を吸いつつだ。
 その左手に注射を刺していた。そうして注射の中にあるものを身体の中に入れていく。そうしつつだ。雅を取り囲む四人に対して言ったのである。
「しかも薬の虜になるからな」
「理事長からも離れられなくなりますからね」
「俺達からも」
「そうだ。もうこの娘は薬の虜になる」
 見ればだ。雅はだ。次第にその呼吸を荒くさせてきていた。
 そしてそのまま瞳孔を開いてだ。手錠で動けない中で全裸の、白く穢れてしまった身体を暴れさせながらだ。誰かにこう懇願したのだった。
「ほ、欲しい、欲しい・・・・・・」
「何を欲しいんだよ」
 山岡がだ。その雅を見下ろしながら尋ねる。
「言えよ。何が欲しいんだよ」
「身体が、身体が・・・・・・」
「あれっ、何か禁断症状が出るのが早くないですか?」
 ここで菅が雅を見ながら由人に尋ねた。
「理事長がこいつに手をつけたのさっきですよね」
「二時間程楽しんだか」
 雅にとっては悪夢の二時間だった。
「その他の時間も入れて三時間か」
「覚醒剤って三時間で切れないですよね」
「調整して三時間で切れる様にした」
 その量や濃度をだ。そうしたというのだ。
「最初は短く切れる様にすればすぐに禁断症状になる様だからな」
「ああ、だからですか」
「今薬が切れたんですね」
「その通りだよ。さて」
「ええ、じゃあですね」
「今から俺達も楽しんでいいんですね」
「薬は使うかね?」
 四人にだ。由人は注射針を手にしたまま問うた。
「そうするかね」
「ええ、こいつに打って俺達もね」
「覚醒剤ですよね。じゃあそれ下さい」
「薬使ってやると本当にいいですから」
「ですから」
「わかった。では持って来る」
 理事長は悠然と笑ってだ。四人に告げた。
「その間に服でも脱いでおくといい」
「わかりました。じゃあ薬を打ってからこいつを」
「こいつ俺達の方でも遊びますんで」
「いつも通りそうしますね」
「これから」
「好きにし給え。私は今日はこれでいい」
 雅を好きなだけ弄んだ。だからだというのだ。
「後は君達が遊ぶといい」
「じゃあビールも持って来ましたし」
「酒と薬楽しみながら犯しますね」
 こう言いながらだ。四人は服を脱ぎながらだ。 
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