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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第十幕その七

「もうすぐパーティーの日だからね」
「その日に備えてね」
「大事にしておかないとね」
「壊さない様にね」
「保管していよう」
「是非ね」 
 お家の中でも皆に応えます。
「そうしようね」
「だから今から箱に入れるね」
「プレゼントを入れるそれに」
「それでそうしてだね」
「パーティーの日までその中だね」
「そうだよ、扇子もね」 
 そちらもというのです。
「そうするよ」
「箱に置いてね」
「そうしてだね」
「壊さない様にして」
「守っていくね」
「そうするよ」
 こう言ってでした。
 先生は置き時計を箱の中に入れました、その後はトミーがお祝いの紙に包んでそのうえでリボンで飾りました。
 そうしてからです、トミーは先生に言いました。
「これでよしですね」
「そうだね」 
 先生はトミーにも笑顔で応えました。
「これでね」
「ダイアモンド婚式の時にですね」
「ご夫婦にプレゼントするよ」
「そうしますね」
「扇子もね」
 こちらもというのです。
「ちゃんとね」
「箱に入れて」
「そして飾ってくれるかな」
「そうさせてもらいますね」
「是非ね」
「ではそうしましょう、しかしいい時計ですよね」
 トミーは今は箱の中にあるそれを見て言いました。
「これはまた」
「いいデザインだね」
「しかもちゃんと動いてね」
「素晴らしい時計ですよね」
「うん、掘り出しものというか」
「神様が用意してくれましたね」
 トミーもこう言いました。
「まさに」
「本当にそう思うよ」
「そうですよね」
「うん、だから神様に教会で感謝させてもらったよ」
「そのこともいいことですね」
「本当にね」
 先生はこうも言いました。
「こうしたことにこそね」
「神様に感謝することですね」
「素晴らしい出会いを用意してくれてね」
「本当にそうですよね」
「人は信仰心があるとね」
「感謝を感じやすいですね」
「若し信仰心がないと」
 それならというのです。
「歯止めがないからね」
「自分の心にね」
「敬うものがないとね」
「自分の力だけってなると」
「もう自分が一番偉いになって」
「思い間違いをするね」
「そうなったらね」
 それこそというのです。
「とんでもないことになるよ」
「先生が前にお静さんとお話した人みたいにね」
「とんでもない人になるね」
「もう頭が悪いって言うか」
「どうしようもない人だね」
「人間はね」
 先生は皆にお話しました。 
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