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おぢばにおかえり

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第七十一話 詰所の中その十五

「少なくとも天理高校じゃないわよ」
「そうなんですね」
「ええ、幾ら何でもね」
「そうだといいですがそれでもです」
「部活は入らないのね」
「はい」
 絶対にという返事でした。
「これからも」
「そうしたところは頑固ね」
「まあそれでこうしてこっちにも来られてます」
「そういうことね」
「はい、兎に角部活は入らないんで」
「そのことはわかったわ、部活だけが学校じゃないしね」 
 このことは私もわかっているつもりです。
「それでも新一君は極端だけれどね」
「僕の考えはそうしたところがありますか」
「否定したら本当に全否定だから」
 嫌いになるととことん嫌うところがです。
「肯定したら全肯定でしょ」
「そうですね、どっちかです」
「そこが極端よ、まあ兎に角詰所の事務所はね」
 それこそというのです。
「ここよ」
「言うなら事務所の頭ですね」
「そうなるわ、それでこちらがね」
 私達は自分達から見て右手を見ながらさらにお話しました。
「ロビーで」
「大部屋ですね」
「三つあるね、ここを一つにして」
 そうしてです。
「イベントもするわ」
「そうしてますね」
「女子青年とか青年会とかね」
 おみちの組織です。 
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