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おぢばにおかえり

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第七十一話 詰所の中その十四

「知ってるわよね」
「いつも来てますからね」
「そうよね、ここが事務所でね」
「詰所のことはここで大抵やってますね」
「受付もね」
「そうした場所ですね」
「私も今はこちらにいることが多いわ」
 詰所に住ませてもらう様になってです。
「そうなっているわ」
「それで毎日僕と会ってますね」
「真一君が来てね」
 このことも言いました。
「というか休日でも来るわね」
「お家にいても仕方ないですからね」
「部活も入ってないのに」
「部活は嫌いなんで」
 どうもこの辺り新一君のこだわりみたいです。
「ですから」
「あえて入らないで」
「はい、ようぼくコースに入らせもらってますし」
「毎日おぢばに帰って来てなのね」
「ここにもです」
 詰所そしてそこの事務所にもというのです。
「来させてもらっています」
「兎に角部活は入らないのね」
「顧問の教師がどんな暴力振るってもお咎めなしの場所なんて入りたくないですよ」
「だからそれ極端な例でしょ」
「そうですか?」
「そうよ、新一君の通っていた中学校が異常よ」
「生徒を床の上で背負い投げしても捕まらないんですよ」
 このお話もしてきました。
「全く問題にならないです」
「それで部活は入らないのね」
「下手したら殺されても事故で終わりですからね」
「ヤクザ屋さんじゃないから」
 そこまでいくとです。 
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