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星河の覇皇

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第八十一部第四章 一日のうちにその三十六

「何かと」
「それが連合という国ですね」
「外交の中心はこの中にありますね」
「連合の中に」
「左様ですね」
「連合の特色の一つね。外交もね」 
 中央政府も各国も国益がそこに集中しているからだ、
「連合の中で収まっているわね」
「その殆どが」
「連合の中で完結していますね」
「内政や貿易、軍事と同じで」
「そうなっていますね」
「連合は一つの国家であり経済圏であり」
 そしてというのだ。
「世界であるわ」
「その連合という一つの世界の中で」
「何かと完結していて」
「そしてそこからですね」
「出ることは殆どないですね」
「全体の力を百として」
 かなりよくある計算もだ、カバリエはして語った。
「九十七はね」
「力を向けていますね」
「それ位は」
「どの国もそうですね」
「そして残る多くて三程度がですね」
「マウリアやサハラですね」
「大抵一か二ね」
 百の力の中でというのだ。
「それ位しか送っていないわね」
「どの国もそうですね」
「とかく連合の中で終わっていて」
「他の国には向かわないですね」
「連合は」
「そうなっているわね、本当に一つの世界よ」
 連合はというのだ。
「そしてね」
「マウリアについても」
「今動きがありましたが」
「我々のすることは」
「情報収集はするけれど」
 それは行うがというのだ。
「それでもよ」
「それ以上のことはですね」
「しないですね」
「問題は統一してからで」
「それからのことなので」
「もうそれもね」
 統一後のマウリアへの外交政策もというのだ。
「決まっているわね」
「友好関係を築く」
「それ位ですね」
「サハラについては」
「即位を祝うと共に」
「それ位でしかなく」
 それでというのだ。
「特にこれといってです」
「することはなく」
「別にですね」
「外交政策を変えることもないですね」
「これといってね、ただオムダーマンの勝利については」
 カバリエは放漫な顔の中にあるその目に知的な光を侮らせて話した。
「一つあるわ」
「一つ?」
「一つといいますと」
「それは」
「そう、それはね」
 カバリエはさらに話した。
「国防省は注目している様ね」
「そうなのですか」
「国防省としてはですか」
「そこに見るべきものを見出していますか」
「そうなのですか」
「それで調べようともですね」 
 その様にとだ、外務省のスタッフ達は話した。 
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