| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十一部第四章 一日のうちにその二十七

「やっぱり癌になった経緯もなってからも」
「漫画をですね」
「そこまでして描いていたから」
「過労死と言ってですね」
「よかったよ」
「ずっと仕事をしていて」
「そうしたことを考えたら」
 健康、それはというのだ。
「漫画家にも必要だね」
「運動もすべきですね」
「寝ることも大事だけれど」
「運動もですね」
「やっぱりしないとね」
 大使はしみじみとした声で言った。
「スポーツ選手にならないまでも」
「汗をかいて悪いことはないですよ」
「そうだよね、じゃあルームランニングとか自転車のを買って」
「それでトレーニングですね」
「それで毎日汗をかいて」
「ダイエットをして」
「体力もつけて」
 そうしてと言うのだった。
「今以上に健康になるよ」
「頑張って下さいね」
「うん、何しろ僕は時間があるし」
 スク笑ってこうも言った。
「実質一日一回の連絡係でね」
「毎朝それを本国にされて」
「それで終わりだからね」
 彼の一日の仕事だというのだ。
「そんな風だから」
「スポーツに割く時間も」
「あるから」
 だからだというのだ。
「頑張るよ、一時間もしてたら」
「毎日ですね」
「充分だよね」
「それ位かと。三十分でもです」
 これだけの時間でもというのだ。
「毎日行って汗をかいていますと」
「違うよね」
「健康になりますね」
「それじゃあね」
「そして運動の後で」
 スクはさらに言った。
「お風呂に入って」
「また同じ様な日常を過ごすよ」
「ゲーム三昧ですね」
「そうそう、僕の生きがいになってるよ。あと漫画もね」
 こちらもというのだ。
「描いてるし」
「本来のお仕事もですね」
「忘れていないから」
 こうボーイに話した。
「そちらもね」
「描かれてるんですね」
「パソコンでね、月刊連載を一本ね」
「持たれていますか」
「それを描いて」
 そしてというのだ。
「活動しているよ」
「今も描いておられるんですね」
「大使をしながらね」
「それだけ聞けば」
 ボーイは真面目な顔で述べた。
「大使はかなりの方ですね」
「どっちの仕事もやっている」
「しかも大学生でありながら」
「それがね」
「その実は、ですか」
「そうだよ、見ての通りね」
 スクは笑って話した。
「引き篭もりに近いね」
「そうした生活ですか」
「そうだよ、漫画を描いても」
 それでもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧