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星河の覇皇

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第八十一部第四章 一日のうちにその二十五

「それでね」
「お給料がよくても」
「本当にね」
「大国とはですか」
「言えないよ、というかそんなにお給料いいかな」
「サハラの基準では」
 実際にとだ、ボーイはスクに答えた。
「結構以上ですよ、仕事は楽で大使は優しいし」
「僕は優しいかな」
「優しいですよ」
 笑ってスク本人に答えた。
「意地悪とかされないですよね」
「そうした趣味ないから」
 スクもそれはと答えた。
「特に」
「それに私がミスしても怒らないですし」
「だって僕の方が失敗の質も量もね」
「上だからですか」
「人に言えないから、自分のミスを棚に上げてとか」
 そうしたことはというのだ。
「好きじゃないしね」
「だからですか」
「そう、それこそね」
 最早というのだ。
「僕が一番したくないから」
「だからですか」
「そりゃ悪いことしたら言うけれど」
 仕事の時にというのだ。
「ボーイさんさぼらないしね」
「仕事中はしっかりしてます」
「そうだよね、仕事時間の間は」
「真面目に」
「さぼらないで」
「だったらね」
 そうした人だからというのだ。
「僕もね」
「怒ったりですか」
「意地悪もね」
「されないですか」
「というかどうも僕は他の人にこれといって興味がないらしくて」
 そうした性格だからというのだ。
「それでね」
「僕の仕事についても」
「言わないね、これ位奇麗なら」
 自宅兼大使館がというのだ。
「本当にね」
「言うこともですか」
「ないから」
 特にというのだ。
「それでだよ」
「そうですか、では」
「これからもだね」
「働かせてもらいます」
「宜しくね、僕が大使の任期が終わってもね」
「ここで、ですね」
「働いてね」
 こうボーイに言った。
「それからも」
「そして大使は」
「大学に戻って」
 そしてというのだ。
「大学を出たら」
「それからは」
「就職してね」
 そうしてというのだ。
「連合で頑張るよ」
「そしてそのお仕事は」
「うん、一人で出来る」
「在宅ワークですか」
「実は漫画描いてて」
「漫画家さんでしたか」
「ネットでね。収入も得ているし」
 ネットの漫画でというのだ。 
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