星河の覇皇

「僕だってね」
「毎朝連絡をして」
「後はご飯を作って食べてお風呂に入って寝る」
「パソコンのゲームもしながら」
「テレビゲームの方がいいね」
　遊ぶゲームはというのだ。
「それで今度はね」
「室内で、ですね」
「トレーニングもね」
　こちらもというのだ。
「ついたよ」
「そうですね、頑張って下さい」
「汗をかいてね」
「カロリーを消費されて」
「それで新陳代謝もよくして」
　そしてというのだ。
「健康になっていくよ」
「そうされますね」
「もっと痩せてね」
「連合では健康のことは」
「重視されているよ、連合市民で一番怖いことは」
　このことはアンケートにも出ている。
「健康を害することだから」
「戦争ではないですか」
「災害に遭うことは二位だよ」
　こちらはというのだ。
「けれどね」
「戦争は、ですね」
「辺境だと海賊がいるけれど」
　宇宙海賊である。
「あとテロに巻き込まれることもね」
「ありますか」
「けれどね」
　それでもというのだ。
「戦争はないね」
「そうですか」
「連合ではね」
「平和だからですね」
「そう、平和だからね」
　連合はとだ、スクもボーイに答えた。
「もうね」
「戦争が怖いものにですか」
「入っていなくて」
　それでというのだ。
「災害の後でテロ、それで失業とかがね」
「続きますか」
「あと破産とかね」
　これも来るというのだ、怖いものに。
「あるけれど」
「それでもですか」
「本当に戦争はね」
「怖いものにはですか」
「入っていないよ」
「それはいいことですね」
「もうサハラは」
　ボーイはサハラの者として話した、戦乱が常に絶えずそのうえでいつもそれに怯えてきた立場の者としてだ。
「それこそです」
「戦争がだね」
「一番怖いですからね」
「君も徴兵には」
「ああ、私は通りませんでした」
　徴兵検査にというのだ。
「あれ案外厳しくて」
「そうなんだ」
「どの国でも」
「誰でもなれないんだね」
「厳しいですよ、健康で運動神経もあって」
　そしてというのだ。
「ある程度頭もよくないと」
「通らないんだね」
「そうですよ、徴兵検査は」
「それで兵隊さんにもなんだ」
「なれないですよ」
「徴兵もそうなんだね」
「連合は志願制ですね」
　ボーイはスクに問うた。