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新ヘタリア学園

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第二千九十四話  奇跡が起こる国ではある

第二千九十四話  奇跡が起こる国ではある
 アメリカは最近の阪神を観て大阪に言いました。
「凄いじゃないか」
「最初の絶望はどっかいきましたわ」
「僕も今年は駄目だと思ったぞ」
 ここでもありのまま言うアメリカです。
「しかしだな」
「この通りですわ」
「阪神調子がいいな」
「奇跡ですわ」
「そう言えば阪神は奇跡が起こることが多いな」 
 アメリカはこのことに気付きました。
「暗黒時代から二年後優勝とかな」
「一九八五年の日本一とか」
「そうだな、しかしだぞ」
 アメリカのお顔が一瞬で暗くなりました、そうして言うのでした。
「悪い奇跡はずっと多いな」
「三十三対四とかですか」
「二〇二一年といいな」
「この前ヒット八本打って完封負けしました」
 それも絶不調だった巨人にです。
「そう思いますと」
「阪神は本当に奇跡が多いな」
 いい意味のものよりも遥かに悪い意味でのそれが多いと言えます、アメリカが見ても阪神はそうした存在です。


第二千九十四話   完


                   2022・7・24

 
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