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星河の覇皇

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第八十一部第三章 無関心でいられる訳その三十九

「その為世渡りが不得手だったので」
「モーツァルトと違いますね」
「はい、そしてモーツァルトは」
「発達障害でしたね」
「そうであったと共に」 
 それに加えてというのだ。
「発達障害が影響したと思わせる生活が」
「彼をしてですね」
「社会生活に問題を生じさせていたので」
 その生活力のなさにというのだ。
「ビリアードでの散財といい」
「だから音楽活動なくしてですね」
「彼は生きていられたか」
「そこは疑問ですか」
「発達障害というより性格破綻者だったかも知れないです」 
 モーツァルトにはこちらの説もある。
「ですがとかくです」
「生活力がなかったことは事実で」
「その為にです」
「隠棲しても」
「生きられたかどうかはわかりませんが」
「老害となるなら」
「隠棲した方がです」
 モーツァルトの様な天才でもというのだ。
「いい場合もあります」
「そうですか」
「はい、ですが内相は」
「まだですか」
「やられるべきことがです」
 それがというのだ。
「多くあると思います」
「だからですか」
「これからもお励み下さい」
「政治家としてですね」
「連合の為に」
 この国の為にというのだ。
「そうされて下さい」
「それでは」
「はい、ただどうも閣下は韓国政界には」
「実は」
 それはとだ、金は秘書にも答えた。
「親日派と見られるので」
「あの国においては」
「ですから」
 それ故にというのだ。
「韓国政界に入ることは」
「考えておられないですか」
「ある大学の学長をお願いされています」
 これは中央政府を退いた後だ。
「その時は」
「そうですか」
「はい、ですが」
「政界にはですか」
「入るつもりはありません」
 それはというのだ。
「そもそも当選も登用もされないですから」
「それはやはり」
「内相が日本について」
「私は韓国は日本と対立してはならないとです」
 その様にというのだ。
「考えています」
「左様ですね」
「はい、それはです」
 日本と韓国が対立することはというのだ。
「これまで千年の間そうでしたが」
「韓国に利益をもたらしていない」
「全くです、むしろ」
「日本と対立してですね」
「想像を絶する国益を失っています」
 これは金の主観ではない、連合全体で韓国は日本に敵対行動を取り続けかえって国益を損ね続けているというのだ。 
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