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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第三幕その七

「性格にかなり問題のある人は長生きしにくいみたいだね」
「不平不満とか悪意っていつも持ってると身体にも影響するし」
「病は気からっていうけれど」
「心って身体に影響するしね」
「性格に問題がある人って心が毒で」
「その毒が身体に影響してね」
「身体壊して長生き出来ないね」
「それで結婚していてもいつも相手に不満とか悪意持っていて尚更だよ」 
 普通にしていてもそうであってというのです。
「だからね」
「そうした人はよね」
「余計に長生き出来なくて」
「六十年も一緒にいられないね」
「そうだね」
「そうだよ、病は気からで」
 それでというのです。
「性格がいいとね」
「身体にもいい影響与えるね」
「いつも幸せな気分だったり悪意がないから」
「むしろ善意があるから」
「その幸せな気分や善意が健康にさせてくれるね」
「そうだよね」
「そうなるんだ」 
 まさにというのです。
「だからね」
「それでだね」
「そうした人達は長生きして」
「それで六十年も一緒にいられる」
「そうなのね」
「九十位生きる人は皆穏やかなお顔をしているけれど」 
 そこまで長寿の人のお話もします。
「穏やかな人だからこそね」
「健康も維持出来てよね」
「長生き出来るんだね」
「そうだね」
「いつも怒ったり不平不満言ったり悪意持っていたり」
 そうしたというのです。
「そんな人は長生き出来ないよ、そのストレスが生活にも影響するしね」
「ただ身体に影響与えるだけでなく」
「生活にもだね」
「それでストレス解消に不摂生に走って」
「余計に身体壊すのね」
「それで長生き出来ないんだね」
「そうなるよ、だからね」
 それ故にというのです。
「長生き出来る人はね」
「心が穏やかな人だね」
「そして性格のいい人だね」
「そうだね」
「そうだよ、ふわりの元の飼い主の人なんてね」 
 最早酒浸りになっているこの人達はといいますと。
「わかるね」
「絶対に長くないね」
「まだ二人共二十代だっていうけれど」
「長生き出来ないね」
「どう見ても」
「近いうちに亡くなるよ」
 先生歯断言しました。
「お酒で既に身体をかなり壊していることは間違いないから」
「もう朝から晩まで飲んで」
「それで身体も動かさなくて」
「まともに食べてもいなくて」
「それじゃあね」
「うん、絶対に長くないよ」
 そうだというのです。
「あの人達は」
「いや、本物の餓鬼の末路なんてね」
 チーチーはどうかというお顔で言いました。
「碌なものじゃないね」
「それで亡くなっても身体まで餓鬼になって生まれ変わるんだから」
 ホワイティは目を顰めさせています。 
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