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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第六話 超地球救済戦記G断罪王! 戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!極悪非道な人類から宇宙船地球号を守れ!自分の子供を餓死および虐待死させるような人間は恋愛もセッ●スもするな!ペットの餌を買う金がねぇのにペット飼うバカがいったいどこにいるんだよ?なぁ‼なぁ‼なぁ‼

 
前書き
 たび重なる戦争、環境破壊を繰り返す人類はもはや地球にとって危険な存在になってしまった。
 地球の意思は自らを守るために人知を超えた力を使い、人間とあらゆる生命体を人食い生命体アンノウンに進化させることで人類を滅ぼすことにした。
 しかし、人類はアンノウンから身を守るために人類の防衛を目的とした組織、至高天を結成し、環境破壊を繰り返し人型機動兵器・銀装天使を開発してアンノウンを次々と撃破していく。
 これに対して地球の意思は戦争の長期化による人類の環境破壊を一刻も早く終わらせるため、約束された終末に抗う愚かな人類にさらなる鉄槌を下すために究極の社会不適合者、石川マサヒロに神に等しき力を持つ黒の断罪王の力を与え、至高天が開発した銀装天使に対抗するのであった。
 これは人類を滅ぼすために地球の意思が生み出した究極の人型起動兵器・断罪王とやがて人類が滅びることを知っていてもなお、地球環境を破壊し尽くしてまで生き延びようとする愚かな人類が作り出した人型起動兵器・銀装天使との戦いの物語である。 

 
 人類は今、滅びようとしている。地球上に増えすぎた人類は己の欲望を充足させるために自然を破壊し続ける。
 人びとは地球の住人でありながら自らの生活に必要不可欠な住居を破壊し続けているのだ。
 わかりやすく言えば自分の家を自分たちで破壊しているようなものである。
 ではその結果どうなるか?
 自然破壊により人間の住むことができなくなった地球上で人類は絶滅するしかない。
 人類が絶滅すれば、確かに自然破壊は止まるだろう。 
 しかし、人類が一人もいなくなった地球上には破壊尽くされた自然とその愚かな人類が残した建造物だけが残されるのだ。
 生命体の命と同じく一度失われた自然は二度と元には戻らず、人類が自らのために作り上げた建造物は人類が絶滅した地球上では存在価値がない。
 そして自然環境が破壊し尽くされた地球上には人間以外の動物や昆虫も無論、生き延びることは不可能である。
 つまり、地球上で今一番必要ない生命体は自然破壊が悪と知りながらそれを止めることができない人間である。
 そして、命の危機を感じた地球は自らの命を人間達から守るために地球上に存在するあらゆる命をおよそ人知を越えた力で人間を遥かに超越した生命体に進化させた。
 人類はその生命体の名をアンノウンと名付けた。
 地球上のあらゆる生命体、つまり人間を含めた命あるすべての生命体は地球そのもの意思により人知を超えた方法でアンノウンに進化してしまう。
 ミミズだってオケラだってアメンボだって人間だってみんなみんなアンノウンに進化して人間を殺し、食い尽くす。
 そして人類に生息するすべての人類を食いつくしたアンノウンはやがて栄養失調でみんな死ぬ。
 地球そのものを怒らせた人類に逃げ場なし、生きる資格なし!
 しかし、アンノウンの正体と約束された終末を知りながら人類はあらゆる知恵を兵器を使って人類防衛組織、至高天を結成して環境破壊を繰り返し人型起動兵器・銀装天使の開発に成功する。
 人類はアンノウンから身を守るために銀装天使を操縦して世界中で不定期に出現するアンノウンを撃破することで愚かにもまだ生き延びようとする。
 なんの目的もなく、ただ生きていたいそれだけのために、このお金では買うことのできない自然という命で満ち溢れた母なる星、地球の平和をアンノウンから守ると称し、自らの家である地球を破壊し続ける。
 人類は自分たちが絶滅すれば食料である人間を失ったアンノウンもまた絶滅すると知りながら、今も多くの自然を犠牲にして対アンノウン兵器である銀装天使の開発を続けている。
                 *
 平日の午前中から一人の成人男性が大量の汗を流しながら住宅街の道で竹刀を両手にもって素振りをしている。
 その男は地球上の全ての人類に対してアンケートをとったら地球上の全ての人類が醜悪と認めるであろう姿をしていた。
 そう、俺、石川マサヒロ身長170センチ以下で二十二歳無職童貞ニートの前にある日突然、アダルトゲームに出てきそうな美少女が空から降ってきたんだ。
 早朝のテレビニュースで見た天気予報にはないアクシデントに俺は驚愕と若干の期待を覚えられずにはいられなかった。
 そう、この俺、身長170センチ以下で二十二歳無職童貞の石川マサヒロはずっと待っていたのだ。
 この終末とアンノウンの進化におびえ続ける糞みたいな日常をぶっ壊してくれる何かを。 
 そしてそれは空から降ってきた。
 アダルトゲームに出てきそうな完璧完全美少女の姿をしたそれは、空から降ってきたというのに痛い顔せずに二本の両足でしっかりと地面に立っていた。 
 例えばその美少女について具体的にどんな容姿なのかと問われても、その人間によって美少女の物差しは違う、つまりこの地球上に寄生し続ける愚かな寄生虫地球人類の数だけ、その人間の美少女像は異なるので、あえて細かくは説明しない。
 上空から突如飛来してきた美少女の容姿についてはこの作品を呼んでいる諸君のご想像にお任せしよう。 
 「そこの美少女!空から降ってきたのにどうしてそんなに平気そうな顔をしてるんですかっ!足痛くないんですかっ!」
 「我が名はメシア、人類からこの星を守るために地球に創造された救世主である」
 ほれ見ろ!俺的完璧完全美少女は俺が名前をたずねたわけでもないのに自らの名をメシアと名乗った。
 もしかすると地球上で愚かな人類を食い殺しているアンノウンとなにか関係があるのだろうか?
「俺の名前は石川マサヒロだ!俺は今、人生がうまくいかなねぇ!ついでに地球上で人類の平和を守るとか言って巨大人型兵器・銀装天使でアンノウンをぶっ殺している地球人類が許せねぇ!その銀装天使の開発のせいで多くの自然が犠牲になるからだ!アンノウンを地球上から滅ぼしたところで俺達愚かな糞人類はいずれ自らによる自然破壊のせいで絶滅してしまう!お前は救世主なんだろ?だったら今すぐ、なんとかしてくれよ!」
 俺は俺的完璧完全美少女であるメシアに土下座しながらガチギレした。
 「だからこそだ…身長170センチ以下で二十二歳で無職童貞ニートの石川マサヒロよ、地球の意思は愚かな人類から地球を守るために私を創造し、地上に投下した。そして私とお前が一つになり地上に断罪王〈ダンザイオー〉が誕生する」
 どうやら地球の意思とやらは平気で他人のプライベートを詮索するのが好きらしい。
 「断罪王〈ダンザイオー〉…?」
 「そう、断罪王。地球の自然を破壊する愚かな人類を断罪する究極の巨大人型兵器。いいからコレを読め、その本の名は終末黙示録」
 メシアは俺に向かって辞書のようなものを片手でぶん投げてきた。
 そしてその辞書のようなもの、終末黙示録が俺の顔面に直撃した瞬間、俺の脳内にあらゆる情報が流れ込んできた。
 「そうか…そういうことだったのか…」
 俺の脳内に流れ込んできた情報について俺はどう説明すればいいのかわからない。つまり説明はできないが、確かに理解したのだ、全てを、そう俺は全てを理解した。
 「そうか…やはりそういうことなんだな?」
 「そうだ…そういうことだ…では始めなさい」
 「シンゴォォォォォォォォォォォォッ!」 
 俺は先程まで竹刀で素振りをしていた住宅街の道で終末黙示録に記されていた呪文を叫んだ。
 そして次の瞬間、俺の身に着けていた衣服は一斉に全部切り裂かれ、目を開けると全身真っ黒な巨人と化していた。 
 そして足元を見ると、俺の両親が住んでいる家や近所に住んでいる学生時代好きだったメス、ミサキちゃん、学生時代に俺を苛めていたヨシキの家もぺしゃんこになっていた。
「よっしゃあっ!ざまぁみろ!バーカ!死ねバーカ!イエイ!イエイ!イエイ!イェェェェイッ!ハァァァァァァッ!」
 断罪王と化した俺の足がかつて俺に対して極めて失礼な態度をとった俺の両親とミサキとヨシキと俺と何の関係もないクソ野郎どもの命と家族と居場所を踏みつぶしていたことを確認した俺は歓喜の呪詛を青い空に向かって放った。
 「自分の親やなんの罪のない人間たちの命を奪ったというのに石川マサヒロはずいぶんと平気そうですね…」
 俺の脳内に俺と一つになったメシアが語りかけてきた。
 「平気?ああ、平気だぜ!母さんも父さんもあの大多数の認識を共有することが正しいと思ってる馬鹿どもが開発した四角い電子機器から放たれる少数派の人類がこの世で生きていくのを否定するような思想を強制する呪詛に心を蝕まれ今の俺を否定し続けた!血のつながった家族なのにな!ミサキちゃんは俺のことを好きになってくれなかった!一つになってくれなかった!ヨシキは言葉と暴力で俺の存在を否定した!強制的に終末黙示録を学習させられた俺は全てを見た!全てを悟ったのだ!断罪王と化した俺は神だ!それが過去であろうと未来であろうと、神である俺を否定するものはみんなぶっ殺してやる!そうだ断罪してやるんだ!俺は断罪王!俺が馬鹿で愚かでクソみたいな人類を地球上から一人残らず滅ぼしてやるぜ!そう…この地球のためにな」
 全身が黒色の超巨大ロボット断罪王と化してテンションマックスな俺は勢いででんぐり返しを繰り返し、付近の住宅と住民を破壊し続ける。
 「ぼあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああんあッ!」
 新世紀の神にして断罪王である俺が気持ちよくなっていると、足元で血塗れで体から内臓が飛びだしている母親の死体を抱いた少年が急に叫びだした。
超先進国日本に生きる他の連中の奏でる美しい悲鳴や罵声と違い、そのクソガキの叫び声だけが発展途上国モンゴルの国民が歌うホーミーみたいに聞こえたので俺はなぜか不機嫌になる。
そして次の瞬間にはクソガキホーミーの肉体は崩壊し、中から最近地球上で人間を食い殺しているので有名な巨大生物・アンノウンが現れた。
 「あのクソガキ…神であるこの俺の許可もなくアンノウンに進化しやがった…もうぜってぇ許さねぇっ!」
 「どうしてお母さんを殺したんだ!お前は何者なんだよ!」
 俺の脳内に俺に母親を殺されたクソガキの声が響いてくる。なんということだ!あのクソガキはアンノウンに進化してしまったというのに自我が残っているではないか。
 しかし俺の抱いた疑問は事前に超速学習させられた終末黙示録の情報補足によってすぐに解決することになる。
 「なるほど…進化に決まった形はないというのだな、ゆえに大多数の価値観で構成された形こそが人のあるべき形であることを強制する今の人類は滅ぶべきであると…ふむふむ…つまりこの世界にルールなんて必要ないということか!そうだ…この天然自然の極楽浄土である地球上に人間のバカげた精神論が産んだこの社会なんて必要ねぇんだ!所詮この世は弱肉強食、弱い者は死に強い者だけが生き残る!それが自然の法則!そして、この断罪王である俺だけが神!この世で生きるにふさわしい生命体は神であり断罪王である俺!石川マサヒロただ一人!」
 「あたまがおかしいのかぁ!貴様ぁッ!」
 アンノウンに進化したクソガキのパンチが断罪王である俺の顔面に向かってくる。
 断罪王と化した俺はクソガキパンチを片手で受け止め、クソガキの拳を粉々にした。
 「まあああああああああああああッ!痛いよぉおおおおおッ!ママぁぁぁッ!」
 「くく…ママか…お前もしかしてマザコンか?気持ち悪い、死ねっ!」
 「なんだと…お前こそ!大人のくせして自分のケツも自分で拭けないくそ野郎じゃないか!」
 「なんだと貴様ァッ!俺は断罪王だぞッ!」
 「有名だからな!この近所で無職で童貞で身長170センチ以下で毎日、家の前で竹刀で素振りしているニートの石川マサヒロの噂はな!僕の隣のミサキお姉ちゃんもお前のことを学生時代のころからキモイって言ってたぜ!」
 俺はクソガキの暴言に応える代わりにアンノウンと化したクソガキのケツの穴に思いっきり断罪王の拳をぶち込んでやった。
 「うあああああああああああああああああああああ、お尻が、お尻が痛いよぉぉぉぉぉぉ!」
 「当たり前だァ!俺がてめえのケツの穴に正拳ぶち込んでやったんだからなァ!」
 巨大なアンノウンに進化したクソガキのケツから流れる大量の血液と糞がその真下にある住宅街を真っ赤に染める。
俺はケツから大量の血を流し続けるクソガキアンノウンに向かって、空間を切り裂き異次元から呼び寄せた必殺剣・断罪剣を右手に持って正面から振り下ろす。
断罪剣により真っ二つになったクソガキアンノウンの体内から吹き出した血液がかつて俺の故郷で会った埼玉県さいたま市を真っ赤に染めた。
 「さよならかがやくさいたま」
 「どうやら、もうすでに手遅れだったみたいだな…」
 上空から巨大な何かが俺の目の前に落下してきた。
それは人類が自然を破壊し尽くし、アンノウンを破壊するためだけに開発した正義のロボット銀装天使のうちの一機、シェムハザだった。

次回予告
断罪王 対 銀装天使シェムハザ!どうせ離婚するなら最初から恋愛も結婚もセッ●スも出産もするな!身勝手な両親の消費期限付きのくだらねぇおままごとのせいで人間同士が死ぬまで争い続けるこんな不平等でくだらねぇ世の中を強制される子供たちの気持ちを考えろ! だいたい結婚式場でご祝儀投げ銭した大勢の親族や友人の前で神に誓ったんだろ?いや、ちょっと待てよ?でも離婚するってことは結局、神なんて最初からいねぇってことだよなぁ?どうなんだよ!そこんとこォ! 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 
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