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星河の覇皇

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第八十一部第三章 無関心でいられる訳その十五

「今はね」
「待つことですね」
「そして即位式が発表されて」
 そこでというのだ。
「その時にね」
「我が国は動きますね」
「そうするわ」
「それでは」
「今は待ちましょう、サハラについては」
「それではね、そして」
「それに、ですね」
「私達はやるべきことが山積みね」
「外交についても」
 小柳は伊東にこう返した。
「そちらについても」
「そうよ、内政もだけれど」
「外交もですね」
「我々は常に多忙よ」
「連合の中において」
「だからね」
 それ故にというのだ。
「だからね」
「ここは、ですね」
「サハラのことは横目で見ながら」
 そうしてというのだ。
「それと共にね」
「連合の中で動いていきますね」
「そうしていくわ、まずはね」
「今現在の我が国の外交の最大の懸念は」
「ブラジルとのことね」
「はい、あの国との観光で」
「あちらのサンパウロ星系での事件のことね」
 この星系で観光に来ていた日本人が殺害されたのだ、このことが両国の摩擦の原因となっているのだ。
「あのことをね」
「解決すべきですね」
「ブラジル政府としても」
「今回の件はです」
「非を認めてくれているわね」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「この件はです」
「迅速にね」
「解決されますね」
「間違いなくね」
「ならですね」
「その通りにね」
 問題なくというのだ。
「ことを勧めていきましょう」
「それでは」
「確かに今の日本外交ではね」
「最大の懸念材料ですね」
「けれどその解決はね」
 それはというのだ。
「決してね」
「難しいものではないですね」
「ならね」
「無事にですね」
「解決して」
 そしてというのだ。
「問題を取り除くべきよ」
「左様ですね」
「問題は尽きないわ」
 政治においてだ。
「それこそね」
「次から次に出てきますね」
「より厄介な問題が出て来るかも知れないわ」
 だからこそというのだ。
「問題はね」
「解決が容易なら」
「確実に解決することよ」
「それも即座にですね」
「そしてね」
「後顧の憂いもですね」
「断っておくべきよ」
 後にしこりを残さないというのだ。 
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