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星河の覇皇

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第八十一部第二章 軍事の素養その四十五

「そうしてるのよ」
「だからプリン体のないビールか」
「いつもそれ飲んでるのよ」
「そうなんだな」
「ただね」
 姉は弟に飲みつつこうも言った。
「プリン体があってもなくても」
「味はか」
「別にね」
「変わらないか」
「私はそう思うわよ」
「その先生はそう言ってたけれどな」
「たまたまその先生が好きなビールがそうだったんじゃないの?」
 姉は自分の見立てを話した。
「プリン体のある」
「そうしたビールか」
「そうだったんじゃないの?」
「それでそのビールばかり飲んでか」
「痛風になったのよ」
 こう弟に話した。
「たまたまね」
「そうか、しかし痛風って痛いんだな」
「凄く、らしいわよ」
「昔それで苦しんだ人も多いんだよな」
「その先生ドイツの人だったけれど」
「ドイツはか」
「昔本当に多くて」
 国民病だっただけにだ。
「色々な人がなって」
「苦しんできたんだな」
「そう、だから最初からね」 
 姉はまた自分のことを話した。
「気をつけてるのよ」
「用心深いな、姉ちゃんは」
「用心深いっていうか」
「当然か?」
「健康に気をつけることはね」
 自分自身のそれはというのだ。
「もうね」
「常識なんだな」
「自分の身体のことはね」
 それこそというのだ。
「まず自分が気をつけないと」
「駄目か」
「だからお肉も食べるけれど」
「野菜もしっかり食ってるんだな」
「そうよ、特にトマトとか苺とかね」
 そうしたものをというのだ。
「よく食べてるのよ」
「そうなんだな」
「あと果物だと林檎ね」
「林檎も栄養あるんだよな」
「こうしたものも食べて」
「健康なんだな」
「それとほうれん草もね」
 この野菜もというのだ。
「よく食べてるし」
「ほうれん草も身体にいいからか」
「しかも美味しいから」
 味も好きだというのだ。
「だからよく食べるのよ」
「野菜も食わないと駄目か」
「あんたもよ、あんたはお野菜しっかり食べてるけれど」
「俺はお魚か」
「あまり好きじゃないでしょ」
「ちょっとな」 
 どうにもとだ、弟は姉に答えた。
「お魚は」
「お魚も身体にいいから」
「食べないと駄目か」
「そう、ムニエルとかアクアパッツァもフライも」
「さもないといい身体にならないか」
「柔道みたいに身体が頑丈でないと駄目なスポーツでは」
 エウロパでは柔道は武道と考えていない、格闘技の一つもっと言えばスポーツという認識であるのだ。 
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