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オズのホボ王子

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第十二幕その四

「宜しくな」
「そう言う貴方は」
「織田三郎という」
「平信長さんですか」
「織田信長とよく呼ばれておる」
 王子に笑顔で言います。
「わしも招かれておってな」
「それで、ですか」
「この度参った」
 こう言うのでした。
「宜しくな」
「はい、こちらこそ」
「他の皆も来たぞ」 
 リンキティンク王がまた言ってきました。
「よいぞよいぞ」
「関羽さんもエジソンさんもですね」
 ジョーズはさらに来た人達にも驚いています。
「他の人達も」
「そうであるな」
「それでこの人達とですね」
「パーティーじゃ」
「これからですね」
「そうよ、皆で楽しむのよ」
 ドロシーが言ってきました。
「これから」
「そうですよね」
「そう思うとでしょ」
「物凄く楽しみです」
 ジョージはドロシーに笑顔で応えました。
「本当に」
「私もよ、じゃあはじまるまではね」
「それまではですね」
「他のことをして楽しみましょう」
 こう提案するのでした。
「そうしましょう」
「それまでは、ですか」
「ええ、遊ぶかお休みするか」
 そうしてというのです。
「そうしましょう」
「それでは」
「それとね」 
 ドロシーはさらに言いました。
「私達は面白いものを持って来たの」
「面白いもの?」
「そう、地中を泳げる様になる軟膏よ」
「地面の中をですか」
「そうなの、服はそのままでね」
 水着でなくてというのです。
「泳げるのよ」
「それは素敵ですね」
「しかも汚れないのよ」 
 つぎはぎ娘がこう言ってきました。
「これがね」
「それは凄いね」
「そうでしょ、パーティーの間それで泳ぐ?」
 つぎはぎ娘はジョージに提案しました。
「これから」
「そうするんだ」
「あんた達がよかったらね」
「これで何処でも泳げる様になったんだよ」
 魔法使いは笑顔でお話しました。
「お水でなくてもね」
「ううん、それも魔法の道具ですね」
「魔法にね」
 それに合わせてというのです。
「科学もね」
「加わったものですか」
「そうだよ」
 こうジョージにお話します。
「その軟膏はね」
「魔法と科学ですか」
「この二つが合わさると凄いものが出来て」
「その軟膏もですね」
「そうだよ」
 まさにというのです。 
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