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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五百話 勝利ービクトリーーその十

「美森ちゃんのところに」
「僕だね」
「鬼太郎さんならです」
「彼女と二人でだね」
「充分戦えますので」
「いや、もう一人行ってもらうべきだ」
 義経は智樹にこう忠告した。
「あちらはな」
「そういえばバグスターが増えてるな」
「そうだな、誰がいい」
「長い間戦える人がいいな」
 智樹は腕を組んで考えた、そうしてだった。
 アガーテを見てだ、彼女に頼んだ。
「お願いします」
「わかったわ」
 アガーテもすぐに頷いた。
「今から行くわ」
「そういうことで、危なかったな」
 智樹は冷や汗をかきつつ言った。
「若し二人だったらだな」
「危なかったな」
「ああ、言ってくれて有り難うな」
「気にするな」
「そこでそう言えるのが凄いね」 
 百枝天馬は智樹の人の話を素直に聞いて頷いたのを見て会心の言葉を出した。
「君は」
「そうですか?」
「いつも忠告を素直に聞いてるね」
「ええ、俺のことを思ってくれてですから」
「だからなんだ」
「そのことがわかるんで」
 それでというのだ。
「俺もです」
「素直になんだ」
「聞いて」
 そうしてというのだ。
「聞いています、ずっといけ好かない奴でしたけれど」
「別の中学だったんだね」
「はい、今もですけれど」
 それでもというのだ。
「仲間ですから」
「それでだね」
「はい」
 明るい返事であった。
「今は素直に聞けます」
「こちらも悪いことは言わないです」
 義経もこう言った。
「しっかりとです」
「正しいことをだね」
「俺が思ったことですが」
 それでもというのだ。
「それを言っています」
「そうしているね」
「はい、仲間なら」
「こいつ最初はいけ好かなかったんですけれどね」
 智樹は微笑んで話した。
「これがじっくり見ていますと」
「いい奴だったんだね」
「はい、じっくり付き合わないとわからないですね」
「そうですよね」
 綺凛もそれはと頷いた。
「人というのは」
「レスターなんかそう」
 紗夜は彼を見て述べた。
「特に」
「外見怖いけれどね」
 英士郎は紗夜のその言葉に笑顔で頷いた。
「その実はね」
「面倒見がよくて優しい」
「いつも助けてくれてね」
「いい奴」
「仕方なくだ」
 レスターは収まりが悪そうに返した。 
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